2021/09/21 11:33 午後

B2Fゲームズ店舗休業のおしらせ

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  • 2020/04/04 06:33 午後
  • 投稿者:
新型コロナウイルス流行への対応として、当面の間B2Fゲームズ店舗は全日休業とさせていただいております。

・現在ニューゲームズオーダーのボードゲーム製品については以下のサイトで通信販売しています。
https://ngoeshop.thebase.in/

・フロストグレイブ、レンジャーズ・オブ・シャドウディープ等海外ミニチュアゲームの関連商品は以下で通信販売しています。
https://frostgravejp.thebase.in/

・自社製メタルフィギュア、3DプリントフィギュアについてはNSミニチュアで通信販売しております。
https://nsminiature.thebase.in/

上記でのご購入をご検討いただけましたら幸いです。

2021年途中経過。ユーロゲーム紙書籍、予定通り出ます。

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  • 2021/09/17 06:01 午後
  • 投稿者:
本日は、先日ご案内しておりました書籍「ユーロゲーム」の刷り上がり現物が無事弊社倉庫に着荷し…、
と言う程担当してる各人にはホントの「無事」では無いのですが、まあ何とか発売日を守れるような状況となりました。
お陰様で引き続き予約をいただいておりまして、自分達としては予想以上の反響に喜んでおります。

…、という所で念のため言っておきますと、この予約数とかは全く3桁、それも100冊とか150冊とかいう話で、
この辺の規模は自分達が仕事を始めた15年前とほとんど変わっておりません(笑)。
一方でコヨーテなどの売れ行きの良いカードゲームは通算販売部数5桁に達している。
かつての自分達は売れる見込みが大きい物も小さい物も、「等しく4桁」みたいな意識で商っていたんですけども、
時が経ち色々なことを学んだ中で、商業的な側面ではそれぞれの出版物に身の丈に合った規模を与える、という形に着地しています。
自然に5桁になるものもあり、自然に3桁にとどまるものもある(実売だと何だったら2桁に留まる物も平気である)。

自分達の取り扱っているものがすべからく2桁3桁に留まってしまいますと流石に仕事にならないですし、
5桁になっているものがあるからこそささやかながら今日のような活動が続けられているわけですけれども、
2021年の自分達として大事で、そしておそらくは独自性もあるかなという所が、
「出版部数、販売部数に偏重した活動をしない」ということかなと思います。
正味な話、純然と利益を上げることにまっしぐらでしたら、5桁売れているものの売り上げを6桁にすることに東奔西走するのが良いのかもしれません。
少なくとも短期的には。
コロナ禍が長期化しており弊社としても決して順風満帆な営業状態というわけでもなくなってはおりますから、
四の五の言わずそういう風にせえよという自分への気持ちがゼロというわけでも無いのですが(笑)。
でも結果としてはそう動いていないし、それはNGOにいる各人の総意かなと思っています。
誰もそう言うことは言いだしてない(笑)。

国内のボードゲーム商業の中で、自分が納得できる、様々な面で意義の感じられること。
皆様に「良いんじゃないか」と思ってもらえて自分達も「こういうのが良いと思っているんです」
という両者の感覚が一致しそうな所を探してやってきましたので、
それである程度成立させていただけ、10年以上にもわたり続けてこれた後で、
いきなり「この世知辛いご時世そんなあやふやな話知ったこっちゃ無いぜ~」みたいな動きをしたい気には流石にならない。
というかやっぱり全然ならない(笑)。
自分達が面白いと思っていてかつ儲かるゲームというのはそれは大歓迎な訳ですが、
出しときたいなあ、まあ儲からないんだけど、という書籍に関しても「まあ儲からないんだけど出すんだけど」で今後も行けたらなと。
利益の儲かる物ほっぽらかしてはできませんが、「いや、でも出しときたいんで」という自分達のもう一つの物差しを持ってまっせー相変わらず、
というのがNGOの存在意義の一つかなと思います。

今のこの状況、どこもかしこもたいへんですが、この姿勢を保ったまま滅びず続けられたら良いな~と思っている2021年9月です。
「まあ儲からないんだけど」なんて言いつつもユーロゲーム、一冊売れる度に僕らは喜んでますので良かったら是非ご一読ください(笑)。
「今ちょっと集まってゲームは控えてるんだよな~」といった皆様、
その空いた時間にでも読んでいただけたら嬉しいです。

書籍『ユーロゲーム』紙書籍予約/電子書籍販売を開始しています。

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  • 2021/08/13 06:39 午後
  • 投稿者:


NGOのTwitterでは既にお知らせしておりますが、スチュワート・ウッズ著の書籍、
『ユーロゲーム』の日本語版出版を9月末に予定しており、現在下記にて予約販売を開始しております。
電子書籍版は既にダウンロード可能となっておりますので、ご予約・注文いただきましたら直ちにお読みいただけるようになっています。
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●『ユーロゲーム』ソフトカバー版(税込3300円)予約ページ
https://newgamesorder.booth.pm/items/3145276
※9/24までにご予約の場合、特典として電子書籍版を今すぐダウンロード可能です。

●『ユーロゲーム』電子書籍版(税込2200円)販売ページ
https://newgamesorder.booth.pm/items/3159818
※紙書籍が不要の方向けです。

●『ユーロゲーム』電子書籍(Kindle)版 Amazon販売ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BJTPTQQ
※Kindleで読みたい方はこちらをどうぞ。
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ニューゲームズオーダーでは数年来ボードゲーム関連書籍…、特に学術的な方向性の書籍をいくつか出版してきております。
ずいぶん以前になりますが、沢田が「海外ではゲーム研究の本が出ているんだけどまともに日本語になっていないんだよ~」
と嘆いていたのを聞いて、軽~く「一番必要を感じている人が自分でやるしかないんじゃないの?」
と消しかけたのをおぼえています。
彼は身内ながら立派な人で(笑)、翻訳の大部分も自ら手掛け、ついにこの度この重要書籍の出版に漕ぎつけた…ということになります。
数年来「『ユーロゲーム』がまだ出せない!」という話を聞いていた気がします。

上記のサイトで予約販売を開始してからしばらく経ちましたが、お陰様で既に多数のご注文をいただいております。
私が今のタイミングでこのブログを書いておりますのは…今日時点で一応一通り読み終えたからです(笑)。
「大事な本だ」ということは長年話には聞いていたわけですが、自分で読まずにご紹介というのは流石にダメかな、ということで、
…何とか読み終わりました。これを英語で読んでらした方々のご苦労には頭が下がりますし、是非この日本語化された機会に、
ボードゲーム、ユーロゲームにかかわる多くの皆様にお読みいただきたいなと感じております。
いや~、ホントに読んでいただきたい。是非。

内容は、ど直球のタイトルの通りなんですが、「ユーロゲームとはつまり何か?」という問いに、
正面から組みついたような内容になっています。
自分としても、長年にわたり「誰かに基礎を置いてほしい」と思っていた「自分達の範囲のゲーム」に対して、
「よし、私がやりましょう!」と血気盛んにスチュワート・ウッズさんが手を挙げて、そして実行していただいた…、という印象です。
「よくこんな厄介な役割を背負いましたね…」と思ってしまう(笑)。もう、読んでてなんか尋常じゃない気合、使命感を感じました。

一応学術書…のはずなんですが、著者のマインドの本籍は根っこから「ボードゲーマー」というのがビシビシと伝わってきます。
ユーロゲーマーと言った方が良いんだろうか…とにかく、「ボードゲーマーが頑張って学問やってる」って感じなんですよね。
話の展開の中ではボードゲームギークで得た愛好者からのアンケートを全編にわたり大幅に活用している(というかブン回している)ので、
ところどころ「はい、こいつが今すごい良いこと言ったよ!」みたいな引用が多発していて、
「愛好者の金言集」みたいな様相も呈しておりまして…、と、この表現は良いんだろうか(笑)。

前半の、ジャンルがどういうゲームの出版の経緯や関係者の社会活動を経て成り立ってきたか…、
というパートは、まずこれだけでもコンセンサスの土台とするのにかなり有用かなと思います。
自分としてはぼんやりと把握してきた「卓上ゲーム半世紀の流れ、通史」みたいなものが概ね著者と共有されてるのを確認し、
「あ、やっぱりそんな感じですよね」となりました。
そんな中でも「え、それってそうなの?」みたいな部分も多々あり、単純にボードゲームの読み物として面白く興味深いので、
最近ボードゲームにはまって、単純に色々知りたい、詳しくなりたい!みたいな方にもいいのではないかと思います。

中盤では「で…ユーロゲームってつまりどういう要素で構成されているのよ」ということが考察されて行きます。
これもまたなかなかに骨が折れるというか地道な分析が行われているんですが、
学術書という印象からは程遠いくらい、色んな重要ボードゲームの話が例に取られて行くので楽しく読めます。
シンプルに、ここに出てくるゲームの中で未プレイの物を遊んで行ってみる…という感じでも良いのでは、
というくらい、「そうね…重要だよね」というユーロゲームが紹介されつつ論じられて行きます。
最近ボードゲームを始めて、熱心に遊んでいる方々にとっては意外と未プレイのゲームだらけなのではないか…、
と思える辺り、「ユーロゲームの現場って今どうなってるんだろう」という気持ちも生じましたが。
とにかく、遊んだことなければ是非どうぞ、というゲームの話が沢山されています。

後半部では、結局のところユーロゲームを語る上で一番難しく挑戦的な話になります。
遊ぶ「人」の話。プレイヤーとはいかなるものか、という話ですね。
今まで弊社で出版してきた学術書と比べても、著者の「ユーロゲームコミュニティの一員」感がビシビシと感じられ、
ボードゲームギークのアンケート回答者の骨のある言葉とともに、学術書なのか、
気心知れたボードゲーマー同士のゲーム会の打ち上げなのかわからないような話が展開されています。
よくこんな本出したな(笑)!で、訳したな(笑)!と感心してしまいました。

「私はドイツ、ユーロのボードゲーム、本気で好きです」というような方は、読んでおきたい本ではないでしょうか。
「君が好きなものはつまり、どういう物?」という問いを(外から)ぶつけられた時、
「『ユーロゲーム』にはなんて書いてあったっけ」と参照しても良いような本ですね。
この系統のゲームを語る上では、前提として、一回これを踏まえたら良いのではないか…と思うような本でした。

9月24日までに紙書籍版をご予約いただけますと電子書籍もついてお得です。
ご注文いただけると、仕事の傍らこの太い本を長年うんうん訳していた沢田くんが報われるかと思いますので(笑)、
よろしくお願い致します。

NGO通販でのB級品販売開始のお知らせ、と、ダメージ品・不良品の事情のご説明

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  • 2021/04/18 03:00 午後
  • 投稿者:
お久しぶりです!とまた数か月ぶりにブログ書いておりますけれども。
タイトルの通り今日のお話は、NGOのボードゲームのB級品在庫の販売を開始する計画についてのお知らせです。
社内協議の結果、外箱に僅かなダメージがある物や、パーツの不足を理由に返品され、パーツを補充した物、
いわゆるB級品を、今後ニューゲームズオーダー通販で販売していこうということになりました。

https://ngoeshop.thebase.in/

メーカーとしてゲームを流通販売していますと、倉庫への入荷段階で若干数が潰れているようなケースは一定避けられないのが実情です。
(特に海外からの船便輸送の場合はある程度覚悟しておくのが普通という感じです)
もちろん入荷時に基本的には状況確認し、ダメージが広範に渡るようであれば、かけている輸送保険適用の手続きをして…となるのですが、
この処理がそれなりの手間なので、数千部仕入れて不良品が数個程度ですと、保険適用をスルーして引き取ってしまっていたりします。

また残念ながら、内容物の不足(特に木製駒)や不良(特に印刷物の折れや汚れ等)も実質ゼロにはできず、
こちらについては日々お客様やお取り扱い店様から代わりのパーツ補充のご要望の連絡をお受けしています。
改めて申し上げますと、この「パーツ補充のご要望のご連絡」のメールを、ニューゲームズオーダーに直接いただけるというのが、
非常に有難いことだなと感じます。
基本的に弊社の持っている補充用パーツや在庫分から充当した物のみを、封筒や小さな包みでお送りさせていただけますから、
(弊社の落ち度である不足やダメージについての対応を)最小限の追加コストで対応させていただけることになります。

これが一部大手通販(…つまりAmazonですが)となると、割と問答無用の着払いで商品全体が返品されてくることになります。
一部のケースでは、「何が不良品と判断されたのかわからない」ものが返ってくる場合もあり…ここらへんは別の話ですね。

ともあれ避け難いこととして、メーカーには「パーツを補充すれば遊ぶのに支障が無い開封済み商品」や、
「外装に若干のダメージがあるが中身は無事」な商品が溜まっていくことになります。
昔話ですが自分達が初めてドイツのボードゲームに触れた20年少々前は、売り場に箱のへこんだゲームは普通に売っていたし、
「輸入品だし普通普通」という感じで、多くの人はあまり気にせず普通に買っていたと思うのですが、
今となっては明らかに箱にダメージがあるゲームに気付きながらそれをそのまま出荷に回すのは難しく。
開封済みとなった商品は大抵次のパーツ欠品案件の際のパーツ取り用に回すのですが、これも量がオーバーしていきがちです。
(NGOはカードゲームが多いですから体積的にまだまだマシな方かもしれません)

…ということで最初の話に戻るのですが、現状、そして今後NGOが持っている一般出荷に回せないけれど遊べる商品については、中身や状態をチェックの上NGOオンライン通販で少しずつ売り出していくことにしました。
効率的には枯山水等、大箱ゲームが中心になる気がします。
価格的には「興味はあったけどちょっと手が出なかったけどお得に買えるなら買おうかな」と思っていただける程度の割引(3割引位ですかね)にしようと考えています。
当然個数は大規模にということはなく、1個準備できたら1個売る、というくらいです。
NGOの一般流通業務に差しさわりがあるような規模にして良いわけはないですし、
各種数十個も売り出せるB級品がある、といったような状態ではありません。

ということで、近日中にそういうアウトレット的な販売を少しずつ行いますので、
箱のキズやへこみ等、またシュリンクが付いていない、といった事に関して
「買う時そんなに気にしてないよ」という大らかな方、「少しでも購入費用を節約したいよ」という方にご利用いただければ幸いです。

2021。

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  • 2021/01/08 03:29 午後
  • 投稿者:
明けましておめでとうございます!お久しぶりです吉田でございます!
もう新年も明けて8日ですけれども。
2020年の総括もせず、ブログ更新も半年以上ぶりになります。
個人としてはTwitter等SNSでの発信もしておりませんので、この間全くの無発信期間になっておりました(笑)。

まあこの無発信の一番の要因は、新たなボードゲーム製品を作っていないことに起因しています。
出版についてはいくつか考えて進めようとはいるものの実行には至っていないのと、
業務としては既存ラインナップの円滑な販売と増刷がメインになっているからではあります。

有難いお話、このコロナ禍の昨今でもニューゲームズオーダーの主要製品は引き続きお求めいただけておりまして、
枯山水やコヨーテを再生産完了し、もっとホイップを!も近日再入荷という感じです。
読みが少々甘くペンギンパーティとモダンアートに品切れ期間ができてしまうのですが…。
予想以上のご好評は嬉しいことです。
あと私達が製造のイニシアチブを握れていないため完全にドイツ次第のコンコルディア増刷分が、ようやく輸送段階に入りました。
品切れしてしまったコンコルディアサルサも追って来るはずです(数か月後の入荷見込みですが)。
いつになったらできるのさと思われているであろうキュプロス&バレアリカ拡張も、…流石に来るはずです。
先方は作ってると言っていた。(厳密に言えばNGO的には一応ニューアイテムですね…)

私達が長らく担当しているゲームでもこれだけ繰り返し売れてくれるのは、もちろんゲームがより一般の方々へと伝播して行っているからだと思います。
これは非常に嬉しいことです。
自分達としては、一般に広げることを意識し過ぎて過度にそれに特化したようなゲームではなく、
あくまで自分達が良いと思うゲームを遊んでいただくということを第一目標に掲げてきましたから、
それがしっかりと売れていってくれている現状は、都度都度新鮮に嬉しいです。もっとホイップを!が売れた辺りから相当嬉しい。

多くの皆様のゲームのお好みを、より一層自分達の方に引き寄せる…というのはそうそう一筋縄で行くものでは無いでしょうけども(笑)。
5年とか10年とか、そういうスパンでの長期戦の綱引きみたいなものだと思っていますし、
自分達の良いと思うゲームの販売をしっかりと続けていくことがそこにプラスになっていくと信じて、これからもやっていきます。
なかなか外に出かけてボードゲーム、というわけにも行きにくい情勢ですが、自分達は特にご家族向けに注力してやっていけたらなと。
皆さん家には帰られるでしょうからね。
愛好者向けのたいへんなやつは他の方々にお任せしたい気持ちは変わらずです(笑)。

実現していないうちにあまり言うのもなんですが、出そうとすれば出せるゲームを出版するフェイズは自分達の中では終わりを迎えつつあり、
「どう考えても売り場にあるべきなのに無いゲーム」、つまりより深くに埋まってしまってる重要タイトルを一つでも二つでも復活させるのがNGOならではのメインの仕事かな、と考えています。
何とかできたらいいんですけれども!
既存ラインナップの担当をしっかりと全うしつつ、さらに一個ずつトライしてみます。
「ボードゲームが面白い」ということの、基礎部分を担当していけたらなと。
2021年も引き続きよろしくお願い致します。

ファンタジー・ボックス・ミニチュアゲームについて。

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  • 2020/07/03 02:53 午後
  • 投稿者:
先日より発売開始しているファンタジー・ボックスにつきまして、Mサイズボックスをゲームボードとした
「2人用の小規模ミニチュアゲーム」の発表を予定しております、と先日書かせていただきました。

http://www.b2fgames.com/article.php?s...9173235277

こちらのゲームを遊ぶために必要なアイテムセット「ファンタジー・ボックス・ゲームルール&グッズ」
がこの度発売されますので、こちらのゲームの概要についてご紹介します。

[ゲームの序文](ルールブックのものを転載します)


ファンタジー・ボックスを舞台に、コンパクトなミニチュアバトルが始まります。
三人一組のパーティを組んだ冒険者達がライバルのパーティとの戦いを繰り広げ、武勇を競います。
ゲームは通常6ラウンド行います。各ラウンドでは、両軍の冒険者が1体ずつ交互に行動します。
「敵を攻撃して倒す」「敵の英雄像の下に辿りつく」のいずれかにより、冒険者が自軍に勝利点
(VP)をもたらします。舞台上の冒険者が1回ずつ行動したら、次のラウンドに移ります。
いずれかのパーティが10VPを獲得した場合、直ちにそのパーティの勝利となります。
両軍とも10VPに達することなく6ラウンドが完了した場合、その時点でVPを比べ、
より多く獲得していたパーティの勝利となります。6ラウンド終了時点でVPが並んでいた場合、
延長ラウンドを行い、そのラウンドの終わりに改めてVPを比べて勝敗を判定します。
ゲームプレイに必要な物品は、NSミニチュアのアイテムで全てまかなうことができます。
あなたのお気に入りのミニチュアと共に、シンプルで奥深い戦いの世界に旅立ちましょう!


[このゲームを遊ぶのに必要なアイテム]
1. 【ファンタジー・ボックス】Mサイズボックス


前述の通り、このゲームはファンタジー・ボックス自体をゲームボードとして使用します。
Mサイズボックスの箱の蓋は縦9マス、横7マスのスクエアマップになっています。
(箱サイズの関係上端のマスが少々狭くなっていますが、ご勘弁ください(笑))
1マスは約1インチ=約25㎜となっていますので、NSミニチュアの冒険者シリーズをはじめ、
多くのメタルフィギュアの戦士達を用いるのにちょうどいいサイズになっています。


2. 冒険者のメタルフィギュア(最低6体、できれば9体)


このゲームは2人用の対戦ゲームで、各自3体の冒険者を自軍に迎え、相手方の冒険者と戦います。
一般的なミニチュアゲームはプレイヤー毎にルールに示されたあるカテゴリーのミニチュアを「購入」し、
行うと取り決めたゲームの規模に応じて出撃させるミニチュアを選択・塗装して「編成」し、これを盤上に並べて対戦します。
本来、ゲームに参加する為には自分で用意したミニチュアの軍勢が不可欠になるわけです。

しかし、こちらのファンタジー・ボックスを用いたゲームでは、自分持ちのミニチュアを必要としません。全員の持ち寄り、
もしくは経験者の人が用意した適切な駒があれば、ゲーム開始時にここから3体を選ぶ形でゲームを行えます。
3体を選択する手続きにも駆け引きがあり、これは疑似的なミニチュアゲームの編成を簡易に表現しています。

ミニチュアに関しては、私達としてはもちろん(笑)、NSミニチュアの冒険者ミニチュアがお勧めです!
ですが、弊社のミニチュアでなくてもお手持ちの良いミニチュアがあれば、それで遊んでいただくことが可能です。
絶対にお願いしたいことは一つです…雑なミニチュア、装備が合っていないようなミニチュア、
果ては消しゴムやボードゲームの木製駒などで代用することはおやめください(笑)。
そこを割り引いてしまえば、ゲームの醍醐味は雲散霧消してしまいます。
参加する二人の気持ちが盛り上がるような良いファンタジーミニチュアを揃えていただくことについては、
(最低6体、最高でも9体のことですから)妥協の無いようにしていただけましたら幸いです。


3. 【ファンタジー・ボックス】ゲームルール&グッズ


加えて、今回発売する用具類が必要になります。
このセットには、

・6面ダイス3個(12㎜サイズの木製です)
・英雄像2個(3Dプリンタ製の石像駒です。販売時は未塗装です)
・宝石駒25個(アクリル製です)
・ルールブック(4ページの簡単な内容です)

が含まれています。

アイテムとしてMサイズボックス、メタルフィギュア9体、6面ダイス3個、英雄像2個、宝石駒25個とルールがあれば、
こちらのゲームが遊べるということです。特にメタルフィギュアに関しては、
ルールに記されている9種類の冒険者はNSミニチュアから発売されている次のミニチュアに対応しているので、
こちらを使っていただけましたら万全です。

ソードマン…ザ・グレートソード
アクスマン…ザ・ファイター
スピアマン…ザ・スピアマン
ナイト…ザ・ナイト
アーチャー…ザ・ストライダー
クレリック…ザ・プリースト
ウィザード…ザ・ウィザード
エルフ…ザ・ソードマスター
ドワーフ…ザ・ドワーフ

NSミニチュアより発売中の冒険者のうち、1番目から9番目のミニチュアをデータ化してルールに掲載しています。
(最近出ている10番目以降のデータ化については…検討中です)

ゲームを始める際には用意した冒険者を中央に置き、各自ここから3体ずつを選んで持ち駒とします。
ですから最低6体の冒険者ミニチュアが用意できれば3体ずつ取れるので、ゲームを遊べることとなりますが、
9体から各自3体ずつ選ぶ(3体は双方取らずに残す)のが本来想定されているパーティ編成のルールとなります。

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…と、枠組みとしてはこんな感じです。
ファンタジー・ボックスと、NSミニチュアで西山が発表している冒険者ミニチュアを使って、
(とりわけ既存のミニチュアゲームと比べると各段に)気軽に遊べるゲームになっています。
今回出すルールのページ数はわずか4ページです。

ミニチュアゲームを日頃から熱心に遊ばれている皆様からすると、「これはミニチュアゲームと言えるのか?」
という疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれません。最もポピュラーであるウォーハンマーと比べると、

・どちらか一方(おそらくこのゲームを誘う側の人)がミニチュアを準備すればよく、事前に自分の軍勢を編成してゲームに参加する必要が無い
・フィールドが将棋盤のようにマス目で区切られている

という2つが最大の相違点になります。
私があえてこのようなゲームを作り、お勧めしてみようとした理由はまさにその点で、

・ちょっとファンタジーのミニチュア、メタルフィギュアに興味があり、ゲームも遊んでみたいけど、
いきなり大量のミニチュアを購入・塗装するのには二の足を踏む、まずゲームの感じを知ってみたい
・プレイヤーの人たちがマス目の無いジオラマのようなテーブル上で遊んでいることに、「?」が浮かぶ

という方は少なからずいらっしゃると思っているからです。
対戦相手と勝利を競って手番や盤面の有利な場所を取り合ったり、ダイスを振って相手を攻撃し一喜一憂、
といった「ファンタジーバトルの情景になぞらえた陣取り&ダイスバトル」の部分に関してはすんなりと魅力を感じていただける方は、
おそらく沢山いらっしゃると思うんですが、ミニチュアゲームのそれを体感するにはまず事前に相当大きな負担が必須、
ということによる実質的な門前払いがある。それはもったいないのではないかなと。

ですから、こちらは「試しにミニチュアゲーム的なものをちょっと遊んでみたい」という方々や、
「友人に自分の楽しんでいるミニチュアゲームがどんなものか紹介したい」という方に、
気軽に取り出して試していただける、投げかけていただける…と言う部分に最大の意義を置いています。

その割には、シンプルなルールの中にも意外な考えどころをいくつか用意していますが、それはまあやり甲斐ということです(笑)。

本音を言うとあと1~2ページルールを足させてもらえたらより万全のゲームにできるかな…、という感触もあるのですが、
それでもゲームとして意味を持たせつつ出来る限りシンプルに成立させる、という目標を優先して4ページにさせていただきました。
ミニチュアゲームの最大の弱点である所の「なかなか始められない」という所に切り込んでみましたので、
「自分個人としては大規模なミニチュアゲームが大好きだ!」という方も、そうでない方との懸け橋として、
お試しいただけたらなと思っております。

具体的なゲーム内容、どういったルールを参考にしてどのようなゲームを作ったのか、何故こうしたのか、といったことについては、
ある程度皆さんに遊んでいただけてから後日お話しようかなと思っております。
もちろん第一目標はNSミニチュアの冒険者達が登場するゲームの盤面を自前で作る!ということだったのですが、
もう15年ばかりもうっすらとミニチュアゲームの商業にかかわって色々と考えて参りましたので、
その部分でも「自分だったらこうするなあ」ということは少なからずございました。

NSミニチュア買って塗ったけど、まだ特にゲームに使ってないなあ、という方や、
ゲームに使えるんだったらNSの冒険者買ってみようかなあという方は、是非遊んでみていただけたら嬉しいです!

ファンタジー・ボックスのスポンジ、こんな感じです。

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  • 2020/06/25 07:23 午後
  • 投稿者:
先日「ファンタジー・ボックス」発売するよ~、ということを発表したわけなんですが、
こちらのSサイズボックス用のスポンジSの作りについては、
西山と少々話し合った結果、自分が希望した形を採用してもらうことになりました。

↓こんな感じで、


ご購入いただいた時にはSボックス内にぴったりフィットする板状の1枚(2cm厚)+薄い1枚(5mm厚)なのですが、



板状の1枚には格子状の切れ目が入っており、外枠を残して切り離せるようになってます。
9割切れているので手で簡単に、無造作に切り離せます。
お豆腐の賽の目切りのような感じで、1辺2㎝余りの直方体が3×5=15個分抜けます。



ということで、入れるミニチュアの大きさや数を決めているようであれば、
写真のように好きな部分を切り離せば、お好みのスペースが空いたスポンジとなります。



ですが自分がオススメなのは15個全部をいったん全部抜いてしまう使い方です。
一見するとどうしようも無くなってしまうように思われるかもしれませんが、
ちょうどいい堅さのスポンジを採用していることもあり、ミニチュアを入れてから詰め直せば
「スポンジ同士の摩擦+箱の身蓋の摩擦」で、ミニチュアを揺らすことなく保持することが可能です。
(さらにバリューセットに付いているトートに入れれば、袋による保持も加わってほぼミニチュアの安全が確保できます)

この使い方のメリットは、当然ながら臨機応変にミニチュアの収納数やサイズに融通を効かせられることです。
スポンジを何らかのミニチュア専用に用意していくと、手持ちのミニチュアが増えるたびに新たなケース、
そしてそれ用のスポンジを用意することになってしまい、これは相当本腰を入れて遊ぶ方以外には負担が大きいはずです。
「片付かなくなるんじゃないかな…」という(もっともな)予感とともにミニチュア趣味に二の足を踏む方、
というのはいらっしゃるんじゃないのかな、と常々思っておりましたので、
この「ラフにしまえて持ち運べる」タイプのケースが欲しいなと考えていました。

ちなみにですが、抜いたスポンジのキューブはSサイズボックスの外、Mサイズボックスの中に挟んでおけば、
Mボックス内でのSボックスの揺れもさらに低減でき、加えてお勧めです!

私個人としては、このキューブ型のスポンジ単体でもそれなりの量で袋詰めにされて売られていたりしたら、
一定引き合いがあるんじゃないのかな~と思ったりもしますね。
(モンスターなどの大型ミニチュアを箱に入れる際、周りにスポンジを適量詰めれば安全性が簡便に増せそうです)

ということで、「100%きっちり!」というタイプのケースとはちょっと違う、
「90%安全で幅広く効率的に使える」ファンタジー・ボックスのスポンジについての補足でございました。
「いったんこれに入れておこう」という感じで楽に使える収納ケース、お勧めです。

特に、ミニチュアを塗り始めたもののまだ手持ちのケースを用意されてない皆様と、
収まりどころが無いミニチュアがたまっている皆様には、お試しいただけましたら幸いです!

NSミニチュアの新製品シリーズ、「ファンタジー・ボックス」のご紹介です。

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  • 2020/06/19 05:32 午後
  • 投稿者:
タチキタ西山や公式Twitterのアカウントでも程無く告知されるかと思いますが、弊社のファンタジーミニチュア通販「NSミニチュア」にて、
近日「ファンタジー・ボックス・シリーズ」というアイテムシリーズをリリースします。

「なにそれ?」と思われるかもしれませんが、そう大層な話でも無く、一口に言うとミニチュアをはじめとした用具を保管したり、
持ち運んだりするための「お道具箱」みたいなものです。


基本となる外箱の「Mサイズボックス」(1000円)(内寸:15.7cm×22cm×3.1cm)、


Mサイズボックスの中に余裕をもって二つ収まる「Sサイズボックス」(500円)(内寸:9.5cm×13.5cm×2.5cm)、


Sサイズボックスにジャストフィットするミニチュア収納用スポンジ「Sサイズスポンジ」(500円)
の3点を第一弾商品として発売します。


加えて、Mボックス1個、Sボックス2個、Sボックス用スポンジ2枚に、
Mボックスを入れられるNSミニチュアロゴ入りトートバッグがついた「バリューセット」(2500円)も発売となります。
(お分かりかと思いますがミニチュアは付属しておりません)


(バリューセットの特典のトートバッグです)


…と、これだけ言うとありふれているようにも聞こえてしまうと思うんですが、
こちらをリリースするにあたって、西山の発案を受けて社内で色々と工夫し、意外と今までに無かったお役立ちアイテムに仕上がってきました。
コンセプトは以下のような感じです。

1. 手軽な大きさの紙製「お道具箱」
一般的なミニチュアゲームの話をすると、ミニチュアの収納や運搬の入れ物と言うのはまず「大きければ大きい程良い」
というある面での常識があります。それは当然で、ミニチュアゲーム(もちろん特にウォーハンマー)は
非常に多くのミニチュアをゲームに使いますし、場合によれば情景のジオラマなども運搬しなければいけませんから、
ゲームを遊びに行くにも海外旅行に行くような大きさの荷物になることは覚悟の上、という話になるのです。

ただNSミニチュアのアイテムを使って遊んでいただく上では、そういったフルサイズのミニチュアゲーム以上に、
メタルフィギュアを使ったTRPGですとか、各自数体持ちの小規模なミニチュア系ゲームですとか、よりカジュアルな場面にも対応したい。
そうした場合の「ちょっと買い揃えたものを片付ける」「今日使う物だけピックアップしてちょっと持っていく」といった際に、
意外とちょうどいい入れ物が見つからなかったりするんですよね。

ミニチュアゲームに長く触れている方であれば、様々な入れ物を用意していたり、適切な容器をDIYで手早く作ったり、
ということもできるんですが、この辺は遊び始めにことのほか苦労する部分で、遊ぶ上でバカにならないハードルになりがちです。
…ということで、「完璧!」とは行かないまでも「差し当たりこれで8~9割OK」というような、リーズナブルな道具を目指したのが、
こちらのファンタジー・ボックスというわけです。

使い方の想定としては、Mサイズボックスの中にSサイズを2個入れ、Sサイズボックスの中にスポンジと共にミニチュアを入れたり、
カードの束を入れたり(いわゆるトレカサイズのカードがSサイズボックスに約140枚、スリーブ有でも100枚は収まります)、
ダイスやマーカーを入れたり等、組み合わせ自由に活用していただく感じです。
ちなみにSサイズボックスの代わりに文庫本を入れることも可能なので、Mサイズボックスの中にSサイズボックス1個と文庫版ルールブック1冊、
なんて使い方も可能です。

2. 外装の1インチスクエア
箱はいわゆるボードゲームのパッケージのような紙製の貼り箱となっておりますが、
画像でご覧の通り箱の外装は上下ともファンタジー風石畳のマス目柄となっております。
つまりこれは、1マス約1インチ(約2.5センチ)のスクエアマップになっているということです。
こちらをゲーム中のミニチュア舞台としてそのまま使ったり、写真撮影用の台として使ったりしていただくことを意識してみました。

3. Mサイズボックスをゲームボードとしたお手軽なミニチュアゲームのルールを近日リリース予定
…ということで「しまって持ち運ぶ」という使い道でお求め易く使い易く、なかなか良いものができたな~と思っているのですが、
西山から「せっかく箱がスクエアマップになってるし、軽く遊べるゲームでもあったらいいんだけどね」
という話がそれとなくされたので、一念発起して(というほどでもないんですが)
私吉田が30分くらいで遊べる小規模ミニチュアゲームの対戦ルールを作りました。
せっかくなので西山が作っているNSミニチュアの冒険者ミニチュアを戦わせるゲームにしたいな、と思い、
過去の代表的なミニチュアゲームの優れたルールとドイツ系ボードゲームのバランス感を併用して組み立ててみた所、
思いのほかすんなりと、それなりに納得できるものが書けてしまいましたので(笑)、
これを近日(ゲームに必要なその他のコンポーネントとセットで)発売させていただく予定に致しました。

以前から「NGOさんで売ってるミニチュアとかジオラマ、魅力的なんだけど差し当たって使い道無いんだよね」
といった意見をいただいていたので、これからは使い先のゲームを始め、独自の使い道も少しずつご提案していけたらな~、
と考えており、今回の企画がその第一歩になればと思っております。
それなりに長くゲームの仕事をしてきて、自分がルールを書いたものを売るのは初めてですが(笑)。
次回以降こちらのゲームの方もご紹介しますので、そちらはお楽しみに(していただけるのであれば)お待ちください。

まずはファンタジー・ボックス、かゆい所に手が届くアイテムになっておりますので、
ミニチュア系ゲームに最近興味お持ちの方も、熟練者の皆様も、チェックお願い致します!
今月も西山の新作メタルフィギュアも発売予定のようですから、あわせてお楽しみにしてください。

カードゲーム「探偵稼業」を発売します。

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  • 2020/05/24 08:45 午後
  • 投稿者:
確か少し前のブログで、ゲームマーケット向けにゲームの新製品を3種用意していた、と申し上げておりました。
フードチェーンマグネイト拡張、電力世界、そしてもう一つ、ということで…。





http://www.newgamesorder.jp/games/detectivelife

春のラスト1個がこちら、「探偵稼業」になります。
麻生忠嗣さん作のプレイ時間30分、3~5人用のカードゲームです。
アートワークは今回もママダユースケさんにお願いしました。
価格は税抜2000円(税込2200円)となります。

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こちらのタイトルに聞き覚えの有る皆様…、お待たせしました!
お待たせ致しましたーーーー!

本作は、第2回東京ドイツゲーム賞で弊社がパトロネージュと共にニューゲームズオーダー特別賞とさせていただいた作品です。
…第2回東京ドイツゲーム賞。振り返りますと、開催したのは2016年!いやー。本当に、お待たせ致しましたとしか言いようがございません。

作者は麻生忠嗣さん…ということで、ご記憶の方もいらっしゃると思いますが、第一回の同賞にて「曼荼羅」を出品され、
やはりニューゲームズオーダー特別賞を受賞した方です。
曼荼羅は本当にアタマ煮えるかなというくらい難しい長時間ゲームで、我々に忘れ難い衝撃を与えた作品でしたので、
第2回の一次審査の際、ご応募いただいた多数の書類の中に麻生さんの名前を見つけた時は「あれ、麻生さんまた応募してきてる!」と驚きました。
曼荼羅を作って、次に応募してくるゲームってどんなのだろう?と興味を持って応募書類を確認した所、
それは2時間級のゲームであった曼荼羅とは対照的に、30分で遊べる短時間のカードゲームでした。

ルールがシンプルすぎて、正直「…これで面白くなるものなのか?」という気持ちにもなったのですが、
ともあれこれは実際に遊ばせてもらわなければ、と、一次通過を即断しました。
そして、二次審査にてお送りいただいたサンプルを遊んだところ…、面白かった。
面白かったし、もう一つ言えば新しさを感じるゲームでした。

無数とも言って良い程に多くのボードゲームが出版されてくる今日にあって、
シンプルなのに新しい、新鮮な面白さを持ったゲームというのは間違いなく貴重です。
それを私たちが行っている賞に応募していただいた以上、これは何とかして皆さんに遊んでいただかなければ!

…と決意してから、出版に至るまで早4年以上の時が経ってしまった理由を以下にご説明します(笑)。
端的に申しますと、こちらのゲームは製品化が非常に難しかったのです。

「え?シンプルなカードゲームでしょ?NGOはフードチェーンマグネイトとか出してるんだから、比べれば造作もないのでは?」

とお感じの方も多いと思うのですが。

ルールをご確認いただければすぐにわかるのですが、こちらのゲーム、メインの用具は48枚の情報カードです。
探偵となった自分達が捜索する6種類のターゲットが描かれており、その背景は街の8つの場所になっている。
全く同じカードは1枚も無く、捜索対象6種×場所8種で48枚、ということなのですが、…このゲーム、
プレイヤーは開始時に情報カード3枚を手札として受け取り、ゲームを通じてこれらを全て「カード立てに立てておく」必要があるのです。
メジャーな所で言えばラミーキューブのような感じですね。
そして手番が来る度新たにカードを1枚引いてはまたカード立てに立てる…ということで…、たくさんのカード立てがいるんです。
1人3本いる、と麻生さんからも指定がありました。5人まで遊べるゲームですから…15本!

しかもこのゲーム、手札の情報面が自分に見えるようにカードを立てる必要があるだけではなく、
背面(捜索対象は描かれておらずカードの示す場所だけが描かれている)を公開情報として他のプレイヤーに常に明示しておく必要がある。
だから、カードは寝かせたり寄りかからせたりせず垂直に立てて、どちらの方向からもカードが見え易くなければならない!

もうこの時点でお分かりの方も多いかと思いますが、この探偵稼業の実情、製品としては非常に不吉な予感に繋がります。
ゲーム内容としては申し上げた通り30分の気軽なカードゲーム、内容物のメインはカード約50枚、なのですが、
言わば「脇役」の用具にあたるカード立てがめっちゃ沢山要る上に、クオリティも大事。
そしてカード立てはかさばる。馬鹿正直に入れたら箱はでかくなる。コストも上がるから値段も上がる。
そしてゲーム性を考えると、「カード立てを省略してリリース」は不可能。

麻生さんに送っていただいたサンプルの時点で情報カードはミニサイズのカード(というよりはタイル)の形をしていましたが、
これはもっともな形で、何故ならゲームプレイ時の取り扱い上、大きなカードにすればするほど必要なカード立ての数が増大して行ってしまう。
カードはミニサイズで確定としよう、そして…と考えていくと、どうしても箱の中身の8割以上がカード立てで埋まってしまうアイテムになるんですね。
必要な箱サイズも、常識的に考えればNGOのモダンアート以上のサイズになる。
ということは3000円~3500円になるんだけど…いや、それは売れない…ゲーム内容も見た目の印象も短時間カードゲーム…。

こんな感じです。価格と内容のバランスが整わない。
魅力的にならないという、きわめてシンプルな難題を克服しようとしていたら、2020年を迎えてしまったという次第です。
ゲームマーケットに訪れた海外工場の担当者に
「しっかりしてて重ねてしまえてリーズナブルなカード立てを15本作って小箱に収納する必要がある!」
と熱弁して苦笑いさせていた記憶(前回のゲームマーケットですから電力世界の話をしていたのと同じときですね)。

我ながらなかなか無茶を言っているなあ…という実感はそれはあったのですが、
出しても高ければ結果売れない、売れなければ遊ばれない、遊ばれなければ知られないわけですから。
上手く製品にしてリリースできなければせっかくの面白いゲームでもほとんど気づかれずに流れ去ってしまう。
重々承知しているからこそ、何とかコロンブスの卵を立てなければいけないぞ、ということでした。

↓そして自分たちなりには何とか漕ぎ着けた製品がこちらです。



箱ですが、モダンアートより一回り小さくすることができました。
NGOでいうと底面はビザンツと同寸法です(少し分厚くなっておりますが)。



そして、この通り!箱には約16cmのカード立てが15本、しっかりと収納されています。
カード全体を見易くするために透明にしました。ラーの中敷き等にも使われている素材です。



こちらのカード立ては重ねられますので、5本ずつ重ねて3列で箱に収まります。
もちろん他の紙コンポーネントも入ります。
しれっと言ってますが「重ねられるようにする」というのが大きなハードルでした。



こちらがカードを立てた状態。探偵稼業のミニカード(というか薄手のタイル)が5枚、ほぼ垂直に立ちます。
1人につきカード立て3本あるので、15枚までは手元に立てられ、5人で遊んでも大概問題は起きないはずです。



逆から見るとこんな感じ。他のプレイヤーからもカードの場所(色+数字で表示されています)
は公開情報として確認できます。これもしれっと言ってますが、
カードが垂直に立たないと他のプレイヤーの手札を確認することに大きなストレスが生じるので、
このゲームにとっては死活問題でした。


…とまあ、こういう感じです。こちらの冒頭に書いた通りですが、価格は何とか税抜2000円とさせていただけました。
どうしても3000円でなく2000円のゲームにしたかった。その理由は、
「より多くの人にとり、金額的な抵抗無く買って試せるゲームにしたかった」からです。

これは探偵稼業に限りませんが、誰もが好きになるゲームというのはそうそう無いわけです。
ただ「好きそうなゲーム」だけを買う、ということに皆さんのお買い物が過度に収れんしていくと、
偶発的なゲームとの出会いは減っていくのかもしれないな、と思います。
こちらの探偵稼業というゲーム、実の所、皆さんがどのようにお感じになるか(つまりどれくらい受けるのか)
どうしても想像が付かない所があるんです。

例を一つ出しますと、NGOで「バントゥ」というゲームを扱っているんですが、
実はこのバントゥ、初回生産分を売り切っており、ただ今仕様を少々変えての再生産の検討中です。
自分達としてはバントゥは名作だと思うけど、でも難しいんじゃないか、ルールこそ短いけど、という感じだったのです。
しかし蓋を開けてみると意外なほどカジュアルに買っていただけ、嬉しい誤算となったゲームでした。
言うなれば、「『こういう難しさ』は大丈夫なのか、今遊ぶ方々は…」という発見がありました。

翻って探偵稼業。間違いなく、面白いし、やってみていただきたいゲームなのです。
自分達の知らないどこかの誰かが「これ、すげー面白い!」と感じるかもしれないゲーム。
多くの人に遊んでもらえるかもしれな「かった」ゲームには、したくないんだよなあ、
というのがこのゲームについての私の思いで、そうなってしまう一番大きな要因は、やはり価格なんですよね。
「買ってみてしまえる」値段の線というのは、2000円あたりにまず太く引かれている、という実感は働いていてありますので、
3000円ではなく2000円にしたかった。そのためには箱を小さくせねばならず、でもカード立ては入れねばならず…、そんな感じです(笑)。

一つあるのは、えらく苦労しましたが、自分はそれだけする価値のあるゲームだと思ってまいりましたので…、出せて良かった!肩の荷が降りました。
何とか漕ぎ着けましたので~、皆様気軽に試してみていただけたら嬉しいです!
あ、あと西山が「このカード立て15本だけでも余裕で2000円なのではないか」と言ってましたので、その点でもお勧めです(笑)!

台湾発のボードゲーム「電力世界」日本語版を発売します。

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  • 2020/05/16 07:58 午後
  • 投稿者:


ニューゲームズオーダーの新製品としまして、この度ボードゲーム「電力世界」日本語版を発売します。
価格は税抜4500円(税込4950円)です。プレイ人数は2~4人、プレイ時間約60分の中量級ボードゲームです。
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と、さらりとご紹介しましたが…いかがでしょうか?皆様の反応はいくつかに分かれそうですが、
このゲームを既にプレイ済の方は「あ~、なるほどね、分かる!」となりそう。
「NGOはめちゃくちゃ好きそうだよな、あのゲーム!」と(笑)。

一方には「電力世界?電力会社なら聞いたような…」という未見の皆様もたくさんいらっしゃると思いますが、
そんな中でも昨秋のゲームマーケットにいらしていた方ならば「パッケージには見覚えがあるような?」
とお感じかもしれません。


http://www.newgamesorder.jp/games/electropolis

電力世界は、台湾のホモサピエンス・ラボというグループが作ったボードゲームで、
ゲームマーケットには出版元であるTBD(台湾ボードゲームデザイン)が昨年売りに来ていたゲームです。
台湾のボードゲームと言いますと昨今界隈で「暴れまわっている」と表現するのがしっくり来るくらい元気で、
何といいますか「青春時代を謳歌している」印象。
欧米産に飽き足らなくなったボードゲーマー達が台湾をはじめとした若々しいアジア産に飛び付いている、
という風景は(ボードゲームの流行の行きついた一角では)少なからず現出しているのですが、
そういうガッツ溢れる愛好者の方々が発見した特上の掘り出し物、それがこの電力世界です。
…という説明で大体合ってるかな?

電力世界の現物が最初に私たちの所に来たのは昨年の夏でした。
というのも、台湾で開催されているボードゲームイベント「月光卓遊節」(ざっくり言うと台湾のゲームマーケットですね)
に沢田やB2Fによくいらっしゃる皆さんが昨年訪れて、戦利品として持ち帰ってきた中に電力世界もあったからでした
(そのイベントの開催はたしか6月末でした)。

立川で初めて遊ばれた際、自分は仕事をしながら横から様子を眺めていたんですが(最近よくある形…)、
その場の全員が「これは凄い」という(酸いも甘いも…という古ゲーマーなのでなかなか普段しないような)
大きな反応を見せたので、その時点で「お、特賞引きましたか」という第一印象でした。
自分としては「大物来たなら、無理せず自分も遊ぼうとしなくても、そのうち遊ぶ機会が来るでしょう」
と頭にはしっかり入れつつ未プレイのままいたのですが、そうした所ゲームマーケットの現場で
「電力世界、台湾のブースに来てる」という話になったのです。

自分はもちろんニューゲームズオーダーのブースでしゃかりき働いてたので、他の人に「買っておいて!」
と頼み、ついでに「ブースの様子どうだった?争奪戦起こってないの?」と聞くと、
「いや、どっちかっていうと空いてた…自分らが連続で電力世界買ったらすごく喜ばれたもの(笑)」という。
最近の傾向で、その場に大物が来ていても、噂が立って流れができるまではホント無風。
こういう風景は昔から無くは無かったですが、近年特に目立つようになった印象です。
タイトル数が多過ぎるし、どのゲームの売り手も売り文句は並べますから、ホント判断は難しいんだとは思いますけども。

初めて目にした際に「まあ慌てるな」と遊びもせず、ルールにも目を通さず、という姿勢だったのは、
もちろん近年のボードゲームタイトルの獲得競争が激しいという前提があるからで、
そこまで目ぼしい物であれば既にどこかの企業が契約している可能性も高い、
まだその段階で無くても秋ゲムマに噂が轟けば早晩そうなるでしょう…、そうなれば敢えてNGOの仕事にしなくても、
自分達には自分達の仕事が沢山あるわけだから!という立場に立ったものでしたが、
19秋ゲムマの現場でもその状況、ということで、「とにかく1回やって、それ次第では、うん」と、考えを改めました。

ここまで敢えて語らず飛ばしてますが、当然ながら一部マニアの間では電力世界は絶賛の評判が回っており、
既に天下取ったみたいなムードも隅では漂っていたのですが(笑)。
10年も前のゲームマーケットと違い、とにかくそういった評価や名声といったものがなかなか全体には浸透していかない、
というのが昨今の状況です。

ユーロボードゲームの愛好者の皆さんはゲームへの造詣を年々深めているはずですし、人数も(おそらくは)増加して行っている。
しかし全体の人数からするとどんどん少数派になっていっている(全体数が激増したから)、
影響力も低下しているのではないかな…、というのが、以前から語っている自分のざっくりとした感覚で、
その見方は今回の電力世界を取り巻く風景でも補強されることになりました。
「電力世界、すごいゲーム来た!」と気付いている人たちと、「電力世界?何?」という人たちの距離の隔たり。
ホントに我々、少数派になりましたよ(笑)。
同じゲームマーケットの会場にいて同じ空気を吸っているようで、以前のような一体感を求めるのが難しくなったことには、
やはり一抹の寂しさはありますが…まあこれも時の流れですから、そんな懐古を言っても仕方が無いですね。

ともあれゲームマーケット秋が終わり仕事もひと段落したので、自分もやりましょう電力世界、と初プレイしました。
…その日にホモサピエンス・ラボに一報入れました。「日本語版、予定無ければ弊社からいかがですか?」と。

聞いてたからそうなんだろうとは思ってたけど、実際遊んでみると、本当に凄いゲームでした。
その日言った感想としては「完全にドイツを過去にしたな…」と。
「これからはボードゲームといったら台湾が先進国ってことでいいんじゃないか」とも言った(笑)。
他の人が作った(製品にしたという意味での)ボードゲームでここまで「凄い」と思ったのはちょっと前に記憶がありません。
総合力という点で、こんな心技体整ってるボードゲームはそうそう出来るものではないからです。技術と運があります。
ホモサピエンス・ラボという、失礼ながら自分は知り及ばなかったグループがいきなり世界一みたいなボードゲーム出してきおる。
台湾どうなってるの!

未プレイの方もルールはNGOウェブサイトでご覧いただければと思いますが、内容としては非常にベーシックで、
「見たことない!」みたいな大仕掛けは基本的には無いんです。
駆け引き、ジレンマのコアの部分は「エル・グランデ」を継承している。「もっとホイップを!」的な思考も働く資源の分け合い。
先行する傑作「電力会社」が確立させた発電所と燃料の関係性も、てらいも無く使っている感もある。
手番順を争いながらタイルをもらい、自分の街のボードに発電所タイルを置いて埋めていき、
それに応じた燃料タイルも確保してたくさん発電するとゲーム終了時に点になります、でも環境破壊に気を付けて…、きわめて普通。

ただ、とにかくクオリティが高い。ルールが分かり易い。アートワークが良い、それでいて視認性も良い。
全てが素晴らしく適切に統合されている。
昨今のほとんどのボードゲームができてない、というか辞めてしまったのかもしれない、
ユーロボードゲームの王道の作り方をスパーンと全うしている。

やっぱり魅力の根底にあるのは、このゲームを作っている人たち自身が楽しんで作ったのだろうと満面に感じられることですね。
ボードゲーム作りに全く飽きてない。「こうしておけばいいんでしょ」みたいなのが無い。お仕事感が無い。若々しい。
面白いボードゲームを作りたいという気持ちの純粋さに着想と技術が伴ったらこうなるのかな、と思います。

…と、いうことで、率直に申し上げるとコスト面ではなかなか簡単でない(利益的には薄い)と言う部分があるのですが、
でも多少なりともこのボードゲームの日本での普及にも貢献させていただいた方がいいだろう、ということで、日本語版をご用意しました。
販売価格も、あちらが付けていた4000円台を何とか保っておこう、という設定です。
(自分達が付けて良ければもっと上げますが…致し方ないところです(笑))
生産はあちらに全て任せているので、自分達の仕事はローカライズして流通、ということです。
日本語ルールについても、先方が既に用意して添付していたルールは8割がた使えるものだったのですが、
ニューゲームズオーダーから出すという事で用語の微調整や明確化と、あと大きい所ではカードテキストを全て日本語にしています。
原語版を持っている方が敢えて買い直す程では無いと思いますが、どちらか選べるということならこの日本語版をお選びいただくのが良いのではないかと。

本当に、今日広がって活況を呈しているボードゲームの「中心」にあるのはこれ!
って言ってしまいたいほど、堂々たる正統派の魅力を持ったボードゲームです。
そんなに生産数を用意できたわけでは無いのですが、願わくばたくさんの人に遊んでいただきたいですね。
初回生産数くらいあっという間に売り切れるくらい売れて欲しい。利益を上げたいというより、それ位のゲームだと思うからです。
「見かけたけど」「面白いらしいという噂だけは小耳にはさんでたけど」という方は多いのでは無いかと思いますので、
よろしければこの機会に触れていただけましたら幸いです。ボードゲームというのは、こういうもの。絶対、損はさせないよ!
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