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ナゲッツ。ボードゲームの「さいしょのいっこ」にどうぞ。

  • 2013/09/21 11:59 午後
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ついに入荷と出荷が今週に迫ったナゲッツ&ティンダハン(と別ルートですが多分バルバロッサも!)。過去にはティンダハンの事を書き、バルバロッサについては「言わずと知れた名作」と言った所がある一方、ナゲッツについてはあまり話をしていなかったな、ということで、一つ書いて参りたいと思います。ちょっと自分としては思い入れがあり過ぎるプロダクトになってまして、どう書くべきか、考えていた所はあるのですが(笑)。


■ボードゲームの「さいしょのいっこ」として。

ニューゲームズオーダーは、これからボードゲームを始めるみなさまに、ベーシックかつ面白いボードゲームをご紹介して参りたい、という思いでやってきておりますが、実の所弊社の自社製品、ちゃんとボードがあるゲームが非常に少ないのです(笑)。ご好評をいただきましたビッグチーズもそうですし、ファブフィブや酔いどれ猫のブルース等、カードゲームも多い。ボードゲームと言いながらボードが無い、というのは、「ボードゲーム、遊んでみない?」と新しい人を誘う皆さまにとっては、ちょっと難しさを与えてしまっているかなあ、と思っていたのです。

「これこそがボードゲームです」というもので、「さいしょのいっこ」として強力な、それでいて基本的なタイトルが必要だと。検討の結果、それが実は意外にも、そうメジャーとは言えないこの「ナゲッツ」である、という結論に、私たちは至りました。


■2人で遊べる。3人でも遊べる。4人ならチーム戦。

まず、「2人で『楽しく』遊べるボードゲーム」というのが、最重要な要件の1つでした。新しくボードゲームを始めると言う方の中には「2人で遊びたい」「誰かとボードゲームを遊びたいけど、誘えるのは1人くらい」と言う方が、本当に多いと、お店を開いていて、日々感じます。そういった皆さまにお勧めしたい「さいしょのいっこ」は、私には長年、意外な程見つからなかったのです。「ゲームに慣れている方」と「初めて遊ぶ方」で遊ぶには実力差が出過ぎてしまう、真剣な、もっと言えば深刻な2人用ゲームが多いことが、自分には問題でした。そうでは無いゲームは一方で運が強すぎたり、盛り上がりという点で決定的ではなかったりもしました。数少ない面白く楽しいゲームは、見た目がシンプルすぎて魅力に欠け、気に入っていただけなかったりもしました。

ナゲッツは、2人プレイから面白く考えさせるゲームですが、隠れている情報が多く、理詰めで100%読み切れるゲームではないので、結果として絶妙な気軽さを持っています。ゲームの序盤から中盤の時点で「あー勝ち目ないや~」とあきらめたくなるような状況はほとんどありません。結果を見たら、意外と逆転!なんてことも多いゲームなのです。

そして2人で素晴らしく面白いのですが、3人でも同じように遊べます。4人なら2vs2のチーム戦形式。やっぱりほぼ同じルールで遊ぶことができます。2人で遊んで面白かったら、その時こそ自信を持って3人目、4人目を誘っていただけること。これはボードゲームの始まりとして、たいへん重要な事だと思います。それが「次の1個を手に入れること」に繋がればこそ、自分たちが次の1個を準備する意義も生まれるのだと、そう考えています。


■面白さと分かり易さ、説明し易さを兼ね備えています。

ナゲッツのルールは非常に把握しやすく短いので、「初めてボードゲームを遊ぶ人に下手なルール説明をしてしまったら…」という心配は無用です。そういった方々に「ボードゲームって面白いんだよ」ということをわかってもらいたい、という時にこそ、このナゲッツに白羽の矢を立てて頂きたいと思います。

ボードがあって、木のコマが入っていて、厚紙のタイルが入っているゲーム。ルール説明が短く済んで、手番がシンプルで、考えさせて、それでいて楽しい。…うーん自分で並べていて都合良すぎる気がしてきましたが、ナゲッツは、ホントにそんな感じなんです(笑)。


■「ファブフィブ」のタンサンファブリークによるアートワーク。

今回のゲームについては、ご存知「ファブフィブ」のタンサンファブリークさんにアートワークをお願いしています。率直に言って、最高にワクワクする物に仕上げていただきました。彼らも私たちも、他の多くの仕事と並行する中の制作でしたが、…お互い頑張りましたね(笑)。ありがとーございます!
ファブフィブとナゲッツは作者が違うのですが、あのキャラクターたちには「隠れた良いゲームを紹介してもらう」という仕事を担ってもらうことになりました。もう拝んで頼んでます。ファブフィブ面白かったよ、と言う方には、その次に遊んでもらいたい、という狙いです。



元版は箱もタイルもかな~り味気ない感じだったのですけども、タンサンさんの手により素晴らしい物になりました。現在手もとにあるのはサンプルの1個だけなんですが、遊んでいて気分が良いです(笑)。B2Fのプレイ卓でも皆さんに好評いただいてます。改めて、アートワークというのは大事だなあ、と。

アートワークの魅力から、皆さんが手に取り易いゲーム、皆さんが人を誘いやすいゲームができ、ゲームが実際に遊ばれることが何より大切。そのゲームが、結果として面白いものならば良い。今は心からそう思うようになりました。自分も昔は「どんな見た目だろうが面白いゲームは面白い」と言う風に、強く思い過ぎていたんだと思います。我ながら偏屈過ぎたなと(笑)。



ルールはコミック形式にしました!説明しなくても勝手に読んでもらえる可能性もあります(笑)。



■希望小売価格、税込2500円で行きます。

え~、ここについては完全に初めての発表になるのですが、今回のこのナゲッツ、税込2500円で販売します!(来年4月から消費税上がるらしいですが、当面は!)

ある人にとっては「ふーん」という感じで、ある人にとっては「えっ!?」という感じだと思うのですが。本来的に3000円の予定で作っていたこの製品なのですが、協議の結果、実験的に2500円にすることにしました。出血だよ出血(笑)!

最近ボードゲームを始める方が非常に増えているのを、日々実感しています。しかし、特にその新しい方々から、3000円のゲームですら「高い」という声を受けます。正直非常に厳しい。私個人の本心としましては「高く無いよ!」という気持ちを決然と持っています(笑)。5000円だって6000円だって出す価値がある。しかし一方で、そう答えて済ませるわけにもいかない。

今何らかの決断をしなければ、新しい方々に、確固たる、本当のボードゲームの価値を受け取ってもらえないのではないか。そういう危機感を持っています。だからこそ、このナゲッツを遊んでみていただきたい。低価格のゲームにも良いゲームはたくさんありますが、価格面だけで遊ぶタイトルを制限するのは、勿体なさ過ぎる。そして安いだけのゲームを5個10個と買うより、良いゲームを1個、買って頂きたいと思うのです。

2500円という価格は、商業的に厳しい側面があるのも事実です。ただ今、「高いゲーム」と「安いゲーム」の間に1つ、「ボードゲームには相応のお金を払う価値がある」ことを証明する、そういうゲームがどうしても要ると思いました。


…だから全員買って下さい(笑)!!


■まとめ

今回、正直申し上げて、社運がかかってます(笑)。ボードゲームメーカーワナビーでB2Fを始めて今月で丸7年になります。自分自身、デベロッパーワナビーで見苦しくやってきましたが、今回は、今までで一番上手く作れたと思ってます。7年前からしたら、自分でも信じられない所まで持ってこれたと。

このナゲッツは、私の7年間の結論です。逆に言えば、これが駄目なのならば、自分からはこれ以上はございません。「さいしょのいっこ」ならぬ「さいごのいっこ」という訳です(笑)。

ということで、今週出荷予定のナゲッツを、ティンダハンやバルバロッサともども、遊んでみて頂ければ幸いです。以上!

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