2017/03/25 05:00 午前

ゆかいなさかなさんとのコラボ第2弾。エスカレーション日本語版をゲームマーケットで発売します、その1。

  • 2016/04/22 03:05 午後
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※実際のパッケージのタイトルは箔押しになるため画像と少々異なります。

https://sites.google.com/a/newgamesor...escalation

タイトルの通り、ライナー・クニツィア作のカードゲーム、「エスカレーション!」の日本語版を5月5日のゲームマーケットで発売します。
箱サイズはアミーゴサイズ、価格は税込1800円です。

アートワークは新たなものとなっており、イラストは様々なボードゲームのアートワークを手掛けられている、
「長谷川登鯉」さんにご担当いただいています。
こちらのイラストは長谷川さんの代名詞と呼べるものなので、ゲームマーケットにおいでになる皆様なら見覚えがある方、
思い入れをお持ちの方も多いことと存じます。
長谷川さんが過去にステッカー等で展開されている「SPIELE」(ドイツ語の「play」にあたり、ゲームという意味も持つ言葉です)
のアートワークをスピンオフさせて、今回のような姿のエスカレーションを作りました。

http://bodogedama.jimdo.com/

長谷川さんの手による様々なボードゲームのコンポーネントのイラストの魅力は、言うまでもないと思います。
手垢の付いた言い方になってしまいますが、ボードゲームに対する真っ直ぐな思いがを表されていて、私自身好感を持っているものでした。

さて、しかしながらこれらを、何故このように結びつけたのか。毎回ながら、どこからご説明差し上げるべきでしょうか。
エスカレーションは短時間で遊べる手軽なカードゲームですし、過去に私達が何度もリリースしているライナー・クニツィア作品ですから、
第一印象ではある程度安定した力で出せそうなタイトルでした。しかし実際には二転三転し、たいへん難産でした。
それはもう、枯山水に迫るんじゃないかというくらいです(笑)。
私ども、2015年にリリースできず積み残した予定タイトルが2つあったのですが、その1つがこのエスカレーションです。
色々ばたばたと動きました結果、遅れましたがこの度晴れて、皆様にお届けできる運びとなっております。

今回の出版の具体的な発端は、「ペンギンパーティ」に続き、ゆかいなさかな黒川さんからのお声掛けです。
タンサンファブリークさんのお力添えもあり良いペンギンパーティができ、「また次も是非」とお話しいただき、
その時に黒川さんから出していただいた候補の1つがエスカレーションでした。

ペンギンパーティもまさにそれですが、今日ボードゲームメーカーとして仕事をしている中で、
気軽にできるカードゲームをお求めの皆様は、日に日に増えていると実感しています。
ペンギンパーティやコヨーテといったゲームの売れ行きを見ても、どれだけのニーズが眠っているのか、ポテンシャルは本当に未知数です。
その手軽なゲームのジャンルに、手軽なのだけれど遊びがいもあるゲームを供給できるかどうか、
広く遊ばれるゲームの中に自分たちのゲームを含められるのか、ということは、私たちにとり、
(当然商業的にもそうですが文化的な意味でも)非常に大事な課題です。

そういった角度からは、エスカレーションは切り札的なゲームの1つだと思います。
ルールをご覧になりたい方は既にニューゲームズオーダーサイトで公開していますのでご覧ください。
正直ルールを読むと、「ごくごくシンプルなゲーム」と感じると思いますし、「これだけで面白いの?」とも感じるのではないでしょうか。
順にカードを出して、数字を上げていく。出したぶん山札からカードを補充。出せなかったらそこまでに出されたカードを引き取って枚数分失点。
…それだけ(笑)。でも、良いゲームはそれだけのルールで面白さの差を生み出すということに、気づいていただけるのではないかと。
山札の数字の配分の妙と、同時出しのルールとで、引き運は勿論はありながらも存外悩ませる、軽やかなカードゲームです。

実は黒川さんにお声掛けいただく前から、ニューゲームズオーダーは既にエスカレーションの出版企画を腹案として持っていましたが、
ある理由により企画が途中で止まっていました。それが「アートワーク」です。

元々のエスカレーションを持っているよという方、遊んだことがある方なら、皆様そのビジュアルを覚えていると思います。



これですね。元はBeth Trottさんという方が手がけられていたもので、(実際のゲーム内容と関係ないっちゃないんですが)
ご近所のいさかいの激化をテーマとしたゲームになっていました。
特にお婆さんがなんか物騒な大砲を構えているビジュアルが印象深い。
この元のまま、というのは確かにある選択肢でした。古くからのプレイヤーの皆様から定評があるのもわかっていましたが、
自分としては、すごく広まる可能性を持ったこのゲームを、このアートワークとテーマが、
マニア向けのアイテムにしている部分もあるよなあ、というジレンマを感じてもいました。
ちょっとずれる話ではありますが、過去私たちがビッグチーズや、なつのたからもの(ノミのサーカス)や、
ナゲッツでやった手法を取るべきかな…、という迷いを持っていたのです。

ただそれらと違って「これはこれで良いものだよね」という状態でしたから、より悩ましかった。
加えて言うと、「じゃあどう変更するの?」と問われた時、エスカレーションを新たなものにする具体的なアイディアは、
その時の私にはありませんでした。

で、実は結論としては(悩みつつも出版を急ぎたくはありましたので)元のまま出そうという踏ん切りをつけて、
実際にBethさんにコンタクトを試みたのです(これ2014年の前半のことです)。
しかしながら結果は不通。ローカライズの仕事をしていると、こういうことは珍しくないですが、お返事は無く、
また元版メーカーのZ-man Gamesに問い合わせても「連絡先が変わっているか等はちょっとわからない」ということでした。
元のまま出そうか悩んで、でもこれはそうしようと思ってコンタクトを取ろうとしたらかなわず。
さりとてその時は代案も無く、他にリリースを予定し動かしていたタイトルも多かったことから、棚上げとなったのでした。

出版の契約には当然「いついつまでに出さなければ駄目ですよ」とう時限がありますから、黒川さんからのお話は、
エスカレーションの計画を再起動しなければいけない私たちにはまさに渡りに船と言えました。
加えてその時には、新たな要素が生じていました。当時社内で、「一度長谷川登鯉さんにお仕事を依頼してみたいよね」
ということが話し合われていたのです。

…ええ、今回は1回で書こうと思っていたのですが、案の定長いですね!あと1回、後程書きたいと思いますのでよろしくお願い致します。


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