2017/06/25 02:11 午後

ニューゲームズオーダー製品のAmazon取り扱い開始のお知らせ、とそのご説明、その2。

  • 2016/11/15 01:50 午後
  • 投稿者:
さて、日が空き過ぎないうちに続きと参りましょう。
数か月前、「御社との直接取引をお願いしたいです」という旨の連絡をAmazonの玩具・ホビー担当の方から受けた時、
私が最初に受けた印象は「意外だなあ」ということと「興味深いなあ」というものでした。

・こういう形でニューゲームズオーダー位の規模の会社に直接働きかけしてこられるということに対するちょっとした驚き
・このタイミングで何故直接ご連絡があったのだろうという疑問(枯山水リリース直後にはなかった)
・長らくAmazonに対して疑問に感じていたいくつかのことについて直接質問できるというちょっとラッキーな機会

どちらにしても、門前払いのようなことはあり得ないな、と思い、取引を開始させていただくかどうか、
お話し合いの上検討させていただきたい、と申し入れました。
日程調整はやや難航したのですが、立川までご来社いただき、ミーティングさせていただくことになりました。
大方自分達が先方に出向くことになるのだろうと思っていたので、「Amazonの人、こっち来るんだ」という所からして意外。

ミーティングに先立って、自分がAmazonの方に聞きたかったことは、

・何故ニューゲームズオーダーと「直接」取引したいのか
・取引条件に交渉の余地はあるのか

という2点でした。挨拶もそこそこに自分は、

「そもそも疑問なんですが、今ニューゲームズオーダーの物を直接仕入れることで、Amazonさんにどんなメリットがあるんですか?こう言っちゃなんですが、ウチのラインナップって、現状Amazonさんでほぼ全て買えるようになってますよね」

という質問をぶつけました。Amazonが「ありとあらゆる」と言ってもいい程広範に商品をラインナップし、
利便性を高めることを旨としている業態だということは、最早一般常識に近いと思ったので、いきなりこの質問になりました。
ラインナップ強化という観点に立てば、ニューゲームズオーダーの卸先の内何店舗かがAmazonに出品しておられることで、
事実上「Amazonで買える」状態は既に実現されている。
その現状に対する評価はさておき、「Amazonのラインナップ強化」という観点からは今回の話は理由が無いはず、というのが自分の前提でした。
そして、この話の理由、目的はおそらくは「取引条件」周りだろう、という予測を持っていました。
ざっくり言って、中間業者(問屋)を1つも経由せずメーカー→Amazon→一般顧客、という流れを作り出すことで差益が生じ、
Amazon(と可能性としては一応メーカーも)がより良い率で利益を得る、という、至極王道かつ、
ニューゲームズオーダーとしては慎重に考えるべきオファーが来るのでは、ないかな多分、という認識を持って話を始めたのです。
何も不思議な話では無いので言ってしまえば、一般にこういう話は大手の業者さんと話す程、
「こっちが一方的に得をするためにそっちがこっち仕切りのルールに合わせた上面倒を飲んでください」
という話を当然のようにされるのが常です。
仕入れ掛率はこっちが決めますとか、支払は6か月後になりますとか、こっちが買い切りしかやっていないと言っても委託(返品あり)で扱わせろとか、
そういう話は枚挙に暇がありません。細かい話だと振込手数料を負担してくれないとか。
基本的にこういう時のニューゲームズオーダーの返答は「嫌です、取り扱ってもらわなくていいです」の一本槍です。
「ウチ大手だよ、たくさん売れるよ、取り扱って欲しいんでしょ」的な角度で来られたら、大体後々いいことにならないんでお断りするのが正解、
というやり方で一貫してきていますし、それは今後もそうです。
だから今回の話も、ことによれば入り口で物別れ終了もあり得るよなと思っていました。
しかしながら先方の返答はそういう話ではなくて、多分に予想外な内容を含むものでした。

曰く「可能な限り全ての商品で適正価格・安定供給を実現する為、各メーカーとの直接取引を推進している、その一環」とのことだったのです。
つまり、「プレミアム価格」の過熱についての対策という部分が大きいと。

これはAmazonの総意という話とは限らず、自分がお話しした方の認識を含むのかもしれませんが、本当に意外な話でした。
まさかAmazonの方からプレミアム価格や転売の過熱についての懸念が表明されるとはと。
Amazonは少なくともプレミアム価格を「容認」していて、ことによれば「後押し」してるんじゃないの?という認識を持っていたからです。
しかし先方曰く、
「Amazonは確かに個人・他法人からの出品によって売り場の一端を構成していますし中古販売のサービスもあります。希望小売価格以上の値付けも合法の為、禁止するようなことはあり得ないわけですが、一方、過度なプレミアム価格については悪評を受けるのはAmazonであり、そこに大きな課題があります」と。
つまり出品者の値付けに対し「Amazonがぼったくってる」という評判を受けることは全く本意ではないし、対策の必要を感じているから、
ともすれば高騰するようなしっかりした商品は全般可能であれば直接取引・安定供給・定価水準で販売して、
品切れの場合も再入荷のスケジュールを極力把握して、という風に「流通を正常軌道に乗せる」というのが主意であると。うーん。正論。

この話を聞いた時、「そう言えば最近、Amazonでのボードゲームの極端な値崩れの話って聞かなくなったな…」
ということを思い起こしました。2010年ごろにはそれこそしばしばあり、以来「売れなきゃ捨て値で売り、売れれば釣り上げるAmazon」
といったようなイメージを持ったところが個人的にはあるのですが、このことも率直に聞いてみたところ、
先方からは「Amazonから極端な安値での販売を仕掛けるようなことはありません。他の通販業者さんの価格が安くなった時に、自動で反応して価格を並べるようにプログラムされています」という返答がありました。
加えて現在Amazonでの売れ行き予測を立てるプログラムは日進月歩で、今や相当な確度を誇っており、
捨て値で売らなければいけなくなるような在庫のだぶつきなどは、ほとんど生じなくなっていると。

一連の話には私として「意外」と「納得」がありました。相手は超巨大企業ですから、
全て鵜呑みにするのは果たしてどうかとは思いましたが、その際聞いた話には納得できない所はありませんでした。
そして、決め手はお話し中にふと先方が仰った「私たち小売りは…」というフレーズでした。私は思わず「えっ」と言って話を遮りました。

「Amazonさんて、小売業だったんですか」
「はい、勿論そうですが…?」
「いや~、Amazonはそういう既存の概念を超えて『守旧的な流通に取って代わる新時代の総合流通』位の自意識をお持ちなんだと思ってましたので(笑)」
「まさか(笑)!滅相もないです、小売業です」

そう言われてしまえば間違いなく小売業なんですが、自分としては正直途方も無い巨人と対峙しているような心持ちがあったので、これまた意外でした。
そして、これはつまり「通販の小売業者なんですが取引をお願いしたいんですが」という問い合わせを受けているシチュエーションだ(った)と。
向こうの業態も身分も不詳ということならいざ知らず、正式にご連絡・お申込みいただいて担当者も来社されているとなれば、
そりゃ普通に応対すべきだろうニューゲームズオーダー、ということになる。そこで断る理由は無くなってしまいました。

そうなると自分としては、「取引条件」、取り分け「掛率」と「支払期日」の部分でした。
これは過去にこのBlogでもお話ししていますが、ニューゲームズオーダーでは実店舗とネットのみの店舗で掛率の差を付けています。
これは実店舗でボードゲームのコーナーを作り、可能な限り専門知識をお持ちのご担当を置いていただく、
ということに対する支援として位置付けており、創業時から続けているやり方です。
Amazonはネット店舗ですから、いかに大きかろうと販売力があろうと、専門店実店舗と同様の優遇などは実施できない、
その筋は通せないと申し上げました。他のネット店舗と同じ条件でならお取り扱いくださいと。
加えて、大手業者が突き付けてきがちな支払期日の変更(つまり向こうの都合でのゆっくりした支払い)も飲めないので、
ニューゲームズオーダーの決めている期日にお支払い下さい、と。

先方ご担当は「持ち帰って調整させて下さい」と仰いました。
自分としては「ここで即断できないということは飲めない条件だということで、後日断られるだろうな」と思いました。
これは、以前に話したことがある他の大手業者から得た経験からのの予測です。
「調整してみたけど駄目だったのでやっぱりこちらの提示する(つまり諸々Amazon本位の)条件を飲んでくれ」と言われるだろうと。
ま、そういってくるなら突っぱねて終わりだ、と思っていた所、後日ご担当から「概ねオファーいただいた条件でお願いします」という連絡がありました。
…全部飲んでくるか、そこで。
Amazonが勝つ理由の一端を感じたところで、お取引を始めさせていただくことになった、という次第です。
11月に入ってより出荷を開始しています。正直ユーザーの皆様のお買い物に関しては大きく変わる所のない話で恐縮ですが、
ご承知おきいただければ幸いです…、と、締めかけたところで

5. ニューゲームズオーダーの継続の為の収益力増強、新たな体制構築の必要性

という話について語り残しましたので、その辺りはまた後日お話しし、あわせてあと1か月に迫ったゲームマーケットのお話など、
させていただければ幸いです。よろしくお願い致します。

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