2017/08/18 05:43 午後

高望みの時間。

  • 2017/06/02 02:59 午後
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6月。ということでー、新しいゲーム作りにスタートする時間が始まり、どこから手を付けようかなあ、と思案しているところです。
…というと誤解を生みそうですが、実作業的には既にいくつかのゲームの制作が並行して進行中です(笑)。
既に実作業を進めているのに「どこから手を付けようか」とは、どういうことなんじゃいと。

10年前、もしくは5年前と比べても、現在の私どもは「ボードゲームやカードゲームを出そうと思えば一応出せる」有り難い状況に至っております。
5年前、2012年の春にファブフィブを出したあたりでも、カードゲーム1つを商業ベースで出版し、販売し…ということは私達にとり「冒険」でした。
契約のこともそうですし、翻訳も、アートワークの依頼も編集もそうですし、何より海外での製造は五里霧中の手探りでした。
それに輪をかけて、国内でそのゲームの魅力を訴えて、販売していく、流通させていくということは、はたして何をどうすればよいのかわからず、
途方に暮れるようなことでしたし、成功どころか成立も保証されておりませんでしたので。まさしく「出たとこ勝負」でした。
この活動でまともに仕事になる、給料もらえる日って来るんだろうか、…というか普通に考えたら来ないですよねコレ、という船出でした。

2012年にニューゲームズオーダーのメーカーの動きを本格化させた時、自分達の何よりの持ち物はこの「問題意識」「危機意識」だったと思います。
つまり、「このままじゃお話にならんぞ」という認識を自分が持っていて、社内の各人もそれを十分に共有してくれたということです。
上に書いたような、ゲームを作って売ってお金を稼ぐ、という活動の全方位で、何とかできる限りは出来を上げていって、
それが成し遂げられた後で初めて「仕事になるのか、ならないのか」ということが計れる…くらいの状態だなあと。
漫然と続けるだけでは思い出作りの範囲を一生抜け出せんぞこれは、という意識から、手あたり次第に、
走りながら色々改良していって、ごろごろと転げまわって、何とか今の状況です。
5年前の惨状を考えると、避け難い紆余曲折を経ましたが、一応何とかなりました。良かった。

そして2017年の周辺状況を見ますと、(比較してということではありますが)なかなかボードゲームがたくさんある、常に色々出てくる世界になりました。
ただ、玉石混交と言いますが、実際玉はやっぱりなかなか出ない、のが難しいところです。
ともすれば、「そんなにたくさん石必要かな?」と思われてしまう位だと思います(笑)。
タイトルが多すぎて、新たにボードゲームやってみようかなという方が、ちょっと混乱してしまいそうな状況になってるかなと。

今自分が思うのは「ゲームを出す」ということ自体は、冒険ではなくなったな、ということです。
この「ゲームを一応出せるようになった」上に「もうボードゲームが溢れかけてる」ような状況で、
敢えてまた1つゲームを出すのであれば、「それにどういう意味があるのか」ということを一層問われるということかなと。そう理解しております。

だから、今まで以上に。「それは、こういうことです」と理由を申し上げたとき、
一定皆様から歓迎していただけるように、ゲーム作りをやっていかなきゃなあと。
そう思いつつ、今年中に出したいと思っているいくつかのゲームのことを考えております。

「1個加える」ことへの意味を考えながら。
そこに思い至らなかったら出しちゃダメ、くらいのものを自分達に課してやっていこうと思います。
最初に書いた「手を付ける」というのは、形としてはボードゲームの、製品の体を成しつつあるものに、
さてどういう意味を託そうかな。託せるかな。どういうものにできたら、皆さんが喜ぶかな、面白いと感じるかな。
ということを本気で考える、といったような意味合いです。
皆さんが、次に欲しいゲームって、例えばどんなものだろうか。今目の前にあるこれは、どうやって打ち出したらそういうものになるのか。

曖昧としてますが、それを考えるのが私の仕事のかなりの部分を占めています。
自分の中で「これは、喜んでもらえるんじゃないかな!?」という、確信めいた感覚が必要かなと思っております。
プレイヤーの皆さんのことや、作者の方やお取引先や、関係各方面のことを思い浮かべながら。
皆さんが「お、いいじゃん!」と思ってくれるようなもの。できるかぎり、良いことずくめのもの。そういう高望みが、私の仕事です(笑)。

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