2018/08/18 11:19 午後

ボードゲームパブリッシャーの3つのリソース。

  • 2018/02/04 02:08 午後
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さて…、2月ですね。春のゲームマーケットが2月の初旬ですから、既に春の新製品の制作を進めている状況です。
考えることは多いですが楽しみもやりがいもありますから、一歩一歩踏みしめるように進んでいきたいと思います。

2017年を経て、社内で継続的にボードゲーム出版を行う態勢が整ったと言える状況となったのですが、
その上で、自分達が複数の、特に3つのリソースを調整しながらやっていることを、
より明確に意識することになりました。つまり、

●製造資金(原則として大方は利益を上げる前にかかるものですから、事業拡大するほど比例して必要)
●労働力(喜んでいただけ、順調に売れるクオリティの物をトラブルを抑え継続的に制作するというレベルでの)
●倉庫スペース(販売の成否とも深く関わりリズムを崩すと容易に破綻)

です。このどれもをより活発に活用することで営業が捗りますが、キャパシティを超えてしまうといけない。
ニューゲームズオーダーの制作にあたっている人員は限られているため、過去数年間にわたって、
販売の増大に伴い要する労働力の増大を抑えるため、「ロングセラー商品の開発」
ということを一つの柱として掲げてまいりました。つまり重版がかかる程良いという普通のことです。

ちなみに、お陰様で2014年9月に発売したモダンアート日本語版は今でも堅調に売れており、
この度(記憶の限りでは)4刷となるものの出荷を開始しました。
15、6歳の時分に初めて遊んで衝撃を受け、ボードゲームの仕事をしようと意識するきっかけとなったゲームですから、
それが今日では自社の製品として長くご好評をいただいて、営業の支柱ともなっているのは嬉しいことです。

斯様にロングセラーの製品をいくつか開発でき、またそれぞれの製品について適切と考えられる小型化を行うことで、
「労働力」「倉庫スペース」にいくらかの抑制を聞かせながら進めてきたのですが、お陰様で近年の拡販の効果もあり、
結局資金がボトルネックになっているのがニューゲームズオーダーの現状です。
原理的にはお金を余らせて寝かせておいて良いことは無いので、納得感はあるのですが、心地良い状態では、まあありません。
あと運営していると言う気分でいうと、「資金10割、労働力9割、倉庫8割」と言ったくらいなので、
一般的な視点で見れば十分やってるんじゃないかという気もするんですがね(笑)。
社内では労働力を10割活用したいモチベーションが高いので、「資金がもっとあれば、あんなこともこんなこともできるのに!」
といった気持ちが去来する瞬間があります。
ただその資金を外に求めることで、実際には会社のバランスの著しい変更を余儀なくされると推測しているため、今は選んでいません。
今までそうしてこなかったことで生じてきた特性が知らず知らず損なわれるんじゃないかな、と思われて、
あまり食指が動かないというのが正直な所です。自由が制限されて、「普通の会社」になっちゃいそうなんですよね。

ボードゲームのパブリッシャーとしては普通なら本来、

●ネタ(何かしら意義深いゲームを出さなければいけないけれど、目ぼしいものがない!)

という部分に苛まれて然るべきと言う気もするのですが、これについてはこの稼業を始めてからというもの、
今日まで生じたことが有りません。頭のどこかには複数年単位で棚上げになっているものがあって、
「放っておいてごめんなさいね…」というものが残っています。
ふうふう言いながら何とかそれを引っ張り出すことに成功すると、大概その横に「ボクも居るよ!」みたいのが見つかります。
いや…、これは有り難い状況なんだと思います。

前述したように3つのリソースご取っ組み合いながらできる限りのことをやる毎日ですので、まだテーブルに載っていない、
棚上げになっているゲームのことは日常的には考えないようにしています。
憶えてはいるけど、引っ張られて手元が疎かになっては元も子もございませんので…。
資金と労働力が最も良い形で活用されることで収益が上がり、それが不可能だったことを可能にしていく…、
という前提に立ちまして、手元にあることを頑張って参ろうと、引き続き考えております。
良い仕事をすると収益が(も)ちゃんと増大する、という、数年前からすれば望外の状況ですから、あとはしっかりやるだけですね。
自分達の全力がどの程度の結果をもたらすか、というのは、ここまで来ると「天のみぞ知る」という所もありますから、まあ。
たいへんですが人事を尽くしましょう(笑)。
個人的には、この数週間の内に(製造費用の不足の為)びっくりするほど軽いノリで旅立っていった私個人の有り金1000万円が、
この春を超えた頃には無事帰ってきて欲しいと願うばかりでございます。
この話を店に来るお客さんに「いや~参っちゃいますよ」というノリで話してたら「単位的に共感できなぁい!」
と笑いながら返されたんですが、ご安心ください。私も全く共感できません(笑)。
なんだ1000万てなんだ、意味がよくわからない!は~頑張ろう…。

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