2019/05/26 07:26 午前

「もっとホイップを!」を出荷開始できたので少し本音のお話。

  • 2018/12/23 04:16 午後
  • 投稿者:
タイルの不良品問題のため出荷開始が遅れておりました「もっとホイップを!」ですが、
なんとか出荷を開始でき、お買い求めいただける状態となりました。お待たせいたしました。
「テーマ的にもクリスマス前には何とか…」と言う話は社内でも出ていたのでまずは良かった。

出荷が開始できていない段階では状況を詳しく説明してももう一つ、という状態だったため鋭意回復に努めてまいりましたが、
タイルの断裁の品質の問題により、少なくないタイルの側面断面に擦り傷のようなものがあったり、切りきれておらず
バリのようなものが残っていたり…、という状況でした。
微妙だったのは「その状態で遊べるか遊べないか」という意味で言うと「まあ、遊べるよね…」という状況だったことですが、
考えた上で工場側への全タイル再生産を求めました。

時折話題に上がっていますが、近年全世界的にボードゲームの出版タイトル数が激増しており、
その大多数が少部数での出版になっている関係上、自然生産現場に相当の無理が生じているのは自分もひしひしと感じています。
今回の断裁品質の問題についても青天の霹靂というものではなく、実の所サンプル確認の時点から
「納期も短く、コストも抑え、そして品質も高く」、という話に向かってしまっているな…、という危惧を感じていました。
コスト面では工場側の言ったまま一切ディスカウントを要求したりはしないわけですが、
工場側はもはや習性として頑張って削ってきているんだと想像しています。
自分は「1番はクオリティ、2番がスピード、コストは3番目」と伝えていますが、これが常に上手く通るわけではありません。
サンプル時点で大量製造した際の問題発生の予兆は感じており、
「スケジュール的にはお互い進行するしかないけれど、断裁については再度確認してください、生産全部数に渡って品質を保てるように尽力してください」
ということは再三工場に連絡していました。

説明書を除けば内容物はタイルのみ、ということや、今までのニューゲームズオーダーの製品の大多数の生産を依頼している
確かな工場であるということもあり、「ともあれ生産を進める」という選択肢以外選びようは無かったわけですが、
結果としては問題が生じました。
一定想定の中にありましたから、冷静に受け止めたのですが、一方では深刻に感じた部分もあります。
「今までは確定的にできていたことが、できなくなってくる可能性」を感じたからです。
社内でも製造のセクションを抱えているため日々感じていますが、生産の現場は、
プレイヤーの皆さんの想像より遥かに理路整然としていない、混沌とした状況で進んでいます。
「良いものを早く、そして安く」というのが無理筋だということは、供給側はずっと感じている。
今回の「もっとホイップを!」のテーマの一つは「ソフト側で力を尽くすことでハード側の負担を軽減する」というものでした。
煎じ詰めれば、「自分達のゲームにどれ程の魅力を備えられるか」という制作力に帰結するんだと思います。
「これがこの値段なら、絶対買おう!」という企画を成立させる工夫、理想と現実の良いとこ取りを実現する挑戦だろうと。
力押しや泣き落としで生産側にコストを削ってもらって、最終的な製品に不具合が生じないと考える方が頭にお花が咲いている。
生産部数は上げようとすべき、というのが基本です。一つの案件で生産現場により多くの利益が渡るからです。
少部数で毎回違う仕様のものを朝令暮改で作ってもらえば、ミスが生じるのは当たり前のことで…。
少部数のものは高付加価値の高額アイテムとして作ることを原則と考えるべきだし、
それも違うと思えば外注せず自分の労働コストで大概を補うのが良い…つまりDIYで行くのは良い考え方です。

比較すればシンプルめ、生産数も多い「もっとホイップを!」が、それでも生産トラブルを起こしたという事実は、
当然ですが今後しっかりと踏まえてゲームを作っていく、と考えつつの年越しです(笑)。
ただこれは救いと言いますか、修正のための1ヶ月弱の時間、そして避けがたい金銭負担は生じたわけですが、
それでもなお「もっとホイップを!が儲からない製品になってしまった」という状況には全くなっていないということです。
(もちろん好調に売れてくれればというのが大前提ですが)今回の初版生産に限っても、なおしっかりとした利益が出る領域に留まっています。
小さくない一トラブルを受けて、なお合格レベルの製品とできている、ということは、地味ですが明確な、
2018年の成果では無いかなと思っていますし、これはプレイヤーの皆さんに次回以降もまた良い物をお届けできるタフさを得たのだと、
自己評価しています。

本件を受けて西山と私の総括は…、「いや~。どんだけ作っても、ボードゲーム生産、全然簡単にも楽にもなんないよね!」「それな!」
というものでした(笑)。
1回できたことは次もできると思うのは油断。テレビゲームのレベル上げみたいには行かないっすね。
ともあれ「もっとホイップを!」お届けできてよかった。
本音を申しますと、今販売を始めたものに不良品が無い、という確信は(全部数を目視確認したのは私ではない以上)
得られていないわけですが、概ね大丈夫なのではないかと、そう考えている…というか期待しています。
売っているボードゲームについては、ホントは全部そうです。ということで、よろしければ「もっとホイップを!」遊んでみていただければ幸いです。
不良品や欠品のようなことがございました暁には、info@newgamesorder.jpまでご一報ください。なるべく早く補充品を発送させていただきます。

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  • 「もっとホイップを!」を出荷開始できたので少し本音のお話。
  • 投稿者: ゲストユーザー on 2018/12/29 11:27 午前
もっとホイップを購入させていただきましたが、箱の四隅が白くすれていました。
またコヨーテも購入いたしましたが、ライフカード、仮面カードの両方が一式欠品しています。

御社のinfoにメールで送信いたしましたので、ご対応をお願いできますでしょうか?