2019/08/19 02:55 午後

ボードゲーム「スクエアオンセール」をゲームマーケットで発売します。

  • 2019/05/18 04:13 午後
  • 投稿者:


http://www.newgamesorder.jp/games/squareonsale

ということで表題の通り、ニューゲームズオーダーの一員である沢田大樹が作ったボードゲーム、
古い人ならよくご存じだったりもする「スクエアオンセール」を製品版として発売します。
お待たせしました(笑)。2005年のゲームマーケットで初めて売ってから、14年経ちましたね。
バーコードが付いているスクエアオンセールをやっとようやく出せることになりました。
アートワークは、同じく沢田作のカードゲームであるゴー・ストップ以来のご縁でun&co.の橋口貴志さんにお願いしています。
箱のサイズは曼荼羅と同じです。

ゲームマーケットで販売開始し、会場価格は6000円を予定しています。
今回初版生産数は1000部だけでして…現状会場には500部ほど持っていく予定です(ブースに置ける数量の都合)。
検討はしたんですが(会場の電波状況等の関係上)今回ご予約は受け付けないことにしました。
当日のスクエアオンセールご購入は原則お一人様1点のみとさせていただく予定です。

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さて。…毎度ながら説明の切り出しに悩みますが、今回は特にそうですねえ。
このゲームをご存知ない方はさしあたり上のリンクに説明書のPDFダウンロードもありますので、
よろしければそちらもご覧ください。

話すと長くなるので最初にざっくりと言ってしまうと、作者の沢田は私吉田の中高の同級生でして、長らくのゲーム仲間でした。
今年私40ですから、25年以上ゲーム仲間ということになります。中3の時分、私たちはTRPGから卓上ゲームを盛んに遊び始めまして。
私がある日同級生のうち「これは」という四人を選抜して学校の図書室に呼び集め、「今後この五人でゲーム遊ぶから」
と言い放ってサークルを結成するという、なかなか電撃的なムーブをかましたのがきっかけですが(笑)。
そのうち一人が沢田で、少し後に「ドイツのボードゲームを遊んでみたい」ということで、
トライソフト版の「カタンの開拓者たち」を買ってきたのも彼だったと思います。
動機は当時のTRPG誌の一つ「電撃アドベンチャーズ」に連載されていて自分達の中で圧倒的話題だった
「榊涼介&林正之のマルチプレイ三昧」というボードゲーム紹介の記事でした。
(今思い返すと、自分達の求めていたゲームプレイの感覚とあの記事の良い意味でのふざけ方は絶妙にリンクしてるかもしれません)

その直前には「何か面白いらしい」ということで英語版が入ってきて間もないころのM:TG、
マジック・ザ・ギャザリングをなけなしのお小遣いで新所沢のポストホビーで買ってわけもわからず遊んでみたりもしてましたが、
「これは面白いけどめっちゃお金がかかる、中学生には無理」という理由で早々にピリオドを打ち、そのしばらく後でドイツボードゲームを始めたのでした。
マジックについては止めるにあたり「こんなカードが臭いゲーム、自分ら位しかやらんだろ~(笑)」とネタにしてたんですが、
(当時のカードはインク由来なのか独特な匂いがしてたんです)
半年か一年くらい経ったら学校で大ブームになっていて、何が起きたのかとめちゃくちゃびっくりした記憶があります。
後で「アイスエイジから日本語版になるらしい」と聞かされた時も「まさかぁ!」とみんなで爆笑してた記憶があります…って思いっきり脱線してますが(笑)。

カタン、さらにはその後遊んだモダンアートに衝撃を受け、高校時代以降自分達はTRPGからボードゲームに重心を移していきました。
単に面白かったというだけでなく、大学受験もあり、集まる予定を合わせるのも難しくなってきた自分達には、
準備に手間がかかるTRPG以上にボードゲームの便利さが上手くはまったというのもありました。
その間にも沢田がどうしても遊びたいというので持ち込んできたパラノイアRPGで盛り上がったりもしてましたが(笑)。

仲間うちでもボードゲームに特に熱心だったのは沢田で、自分はいつも沢田が聞きつけては手に入れてくる傑作ゲームを遊ばせてもらう側でした。
その当時から自分は「こういうゲームを広める仕事を将来する」と豪語してましたから、自分も勿論ずいぶん本気だったんですが。

互い別々の大学に進学して休日集まってた時でしたか、沢田に唐突に聞かされてびっくりしたことがあって、それが
「自分でボードゲームを作って、それをドイツのコンペティション『ヒッポダイス賞』に応募してる」という話でした。
それが沢田がバルバロッサにインスパイアされて作った「造形家倶楽部」、後でB2Fでディフェンダーズオブクレイアートとして出したゲームでした。

http://www.b2fgames.com/article.php?s...cobushiEra

初めて聞かされた時、加えて「そこそこ審査通過してるんだよね」という事後報告を受けてひっくり返ったものでした(笑)。
自分でゲーム作るばかりか、それをドイツのコンテストに応募しちゃおうというこの行動力。
「ドイツ語できるの?」と聞いて、「いや英語で応募できるのよ」「ああ…いや英語でもしんどいわ」と話した覚えがあります。
その時の結果は佳作ということだったんですが、それでも凄いな、仲間うちにボードゲーム作って海外に出ようって人がいるよと感心しきりでしたし、
その沢田の動きに刺激を受けたことが、「よっしゃ、これは自分も本気で頑張らねば」という気持ちを固めた大きなきっかけでした。

そして、その次に沢田が繰り出してきたのが「スクエアオンセール」でした。これをまたヒッポダイスに出していると。
そして、忘れられないんですが、初めてこれを自分達に見せてきた時に沢田が言った言葉がありました。
「今回は結構上手くできた」と。

ずっと一緒にゲームをやっていて、遊んだゲームについて皆でああでも無いこうでも無い、と日夜語り合っていましたから、
沢田の人となりはよくわかっていました。自分達は「何でもかんでも気軽に『面白い』と言っちゃいけないな」と考えました。
面白いゲームは、本当に面白い。語彙が限られるから思わず「面白い」言っちゃうんですが、本当に面白いゲームを面白く遊べたときの感動のことを思えば、
「まあこれはこれで良いんじゃないの」くらいのニュアンスで「面白い」って言っちゃうのは良くないな、と。
一人一人「面白さ」の定義、感覚には重なる面も異なる面もありましたが、その言葉を大切にしようということは自分達の絶対的なコンセンサスでした。

特にそこへのこだわりが強かった沢田が、自分が作ってきたゲームを指して「上手くできた」という。
つまり面白いゲームになってるんじゃないかという手ごたえを持っているということで…。
そのフレーズに自分は「何か重大なことが起きてる、これは」と思いましたし、その場にいた全員そんな感じでした。
自分が「…やってみよう」と答えて、一同初めて、スクエアオンセールを遊びました。

遊び終えて…、第一声自分が言ったのは、「…これは大賞だと思う。大賞だよ」という言葉でした。
「これをライナー・クニツィアが作った、と言われたら信じるよ」とも言った。
それ程、このゲームは自分達にとり、圧倒的に面白かった。自分のゲーム仲間が、めちゃくちゃ面白いボードゲームを作った!
それはもう、衝撃でしたし…、どうしたら良いんだこれは、という急き立てられる気持ちも、湧き上がってきました。
この日本のボードゲーム状況でこの沢田、このスクエアオンセールという、圧倒的な「宝の持ち腐れ」、どうするんだと。
ボードゲームの良し悪しについての話がほぼ普及浸透してないこの日本で、自分は一体何ができるんだ、どうしたら良いんだと。
この明白たる価値と、その価値に対する世の無関心、この断絶を、どうしたら解消できるのか?

沢田が言ったのは「とりあえずゲームマーケットで売ろうとは思うんだよね。99個」と。
ヒッポダイスの応募規定で、100個以上流通させたものは発表済みと見なし対象外となるとのことで、
だったら99個ならいいってことだね、という。
具体的にどうしようかと話している中で、自分は「せっかくだから、木の駒とか自分達で製造して、本格的に作ってみない?」
と切り出しました。

沢田初め一同「それはもちろん興味深いし出来るなら是非やりたいけど、製品作りのノウハウとか全然無いのはどうするんですか」という反応でした。
当時イエローサブマリンの新宿店でウォーハンマーの販売を担当していた自分には、ごく薄っすらとでしたが、心当たりがありました。
「店の客で、西山さんという、製作系の専門学校行ってる若者がいるんだけども…」と。


ええ、今回はざっくり書いて一回で終えるつもりだったんですが、やっぱり長いので(毎度ながら)1回切ります(笑)。
スクエアオンセールというゲームが自分達にとって色々ターニングポイントとなったゲームだったわけですが、
「このゲームの発表きっかけで西山昭憲、タチキタプリントの西山が加入した」ということは、その最大のポイントでした。
ということで、ニューゲームズオーダーのエピソード1的なお話、続きをお待ち下さい(笑)。

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