2017/03/26 10:07 午後

Elements (エレメンツ) / by M-A Casasola Merkle

  • 2007/04/20 01:30 午前
  • 投稿者:


プレイ人数:3-5人用
プレイ時間:20分-40分
1800円にて発売中

<紹介>

エレメンツは手札でポーカーのような役を作り、その役で場にある得点カードを競り落としていく
カードゲームです。終了までに得点を最も多く得たプレイヤーが勝利します。

カードの構成は、手札となる5色×11枚(0-10各1枚ずつ)のナンバーカードに加えて、
その時点での色の強弱を表示するためのカラーカード(5つのエレメンツを表しています)5枚
となっています。
ゲームは参加人数と同回数のラウンドに渡って行われ、各ラウンドでは数枚(通常3-5枚)
の得点カードを点の低い順に競ります。
1枚の得点カードに対し最大4枚勝負となるのに対し、手札は10枚しかありません。
さらに手札は各プレイヤーが順番に1枚ずつ出していく(いわば競り上げていく)形を取ります。
また出したカードは得点カードを獲得できなった際も消費してしまいます。
ここがエレメンツの最も重要な点で、どの得点カードを競り落としにいくべきかという判断は
非常に悩ましいものがあります。
1枚ずつカードを切る為、相手の役の強さを読み違えれば大きなダメージを受けますが、
逆に他プレイヤーとの心理戦に勝利すれば、少ないカードで得点することも可能です。

運とテクニックが程よくミックスされていて、短時間でしっかりと遊べるゲームです。
「フェレータ」「タルバ」の作者であるカサソラ=メルクルのデビュー作ですので、
これらのゲームに好評価の方にもお勧めです。



<エレメンツ再版にあたって>

私達がB2FGamesを始めた理由の一つとして、ほとんどのボードゲーム・カードゲームが
数年で絶版、入手至難となっていく状況に一石を投じたかった、ということがあります。
B2F店舗でも中古ゲームを扱っており、時にその値段は高騰しています。
しかし例えばこういう方法もあるよね、という提唱とでも申しましょうか。

ドイツを中心に海外では、原則として作者が作品の権利を持っています。
それならば真正面から作者に打診してみれば良いのではないか?これが出発点でした。
幸いな事に、Eメールを使えば作者に直接連絡が取れる時代です。
文面はドイツ語は出来ないので英語で。英語でも気後れする所かもしれませんが、
会話と異なりメールならぐっと難易度は下がります。念入りに読み、じっくりと文を推敲する
時間があるというわけです。
駄目で元々、たとえ上手くいかなかったとしても何を失うわけでもありません。
言ってみれば分の良い勝負だという事です。

最初に出したメールには返事が来ず、次に出したメールにはこれでもかというほど
自分の決意の心情をしたためて送りました。英語を書くのにあんなに気合を入れたのは
初めてのことだったかと思います。

しばらく経ったある日、返事が来た時には流石に心拍数が上がりました。
短く一文だけのメールでしたが。

>your offer to reprint "Elements" sounds interesting. Do you have any details?

これだけでしたが、読んだ時は本当に感動して震えが来ました。
何の手がかりもない状態から始めて、ゲームメーカーをやると言いながらも
どこの馬の骨かもわからない自分達が、一歩踏み出せるのかもしれない。そんな光がさした気がしました。


エレメンツを再版する、という事を公に発表した後なんですが、複数の方々から
「渋いチョイスですねえ」というお誉めの言葉とも付かない感想をいただきました。
ただ自分達からすると、エレメンツは間違いなく再版すべきものだったと確信しています。
その確信の源泉は、「ゲームというのは、『面白い』というのは、例えばこういう事じゃないか」
というメッセージを常に作品に込めてくるカサソラ=メルクル氏のデザイナーとしての姿勢に対して、
自分達が抱き続けている敬意にあるのだと思います。

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