2017/08/18 05:50 午後

ハバナ(Havana)

  • 2011/03/31 01:03 午前
  • 投稿者:


http://www.newgamesorder.com/games/havana

ちょっと間があきましたが、ボードゲームの話、第3回。
今回はご存知ラインハルト・シュタウペの傑作「ハバナ」について書きたいと思います…、
と書くと白々しいですねえ。「ご存知」という程の知名度は無いかもしれません。
比較的新しいゲーム(2009年)ですし、メーカーはゲーマー御用達のエガートシュピーレ。
作者は…、と書きかけた所で、シュタウペという作者が現在どの程度の存在感を持っているのか、
完全にわからないことに気づきましたが(笑)。「バザリ」とか「ダビデ&ゴリアテ」の作者ですね。
昔の名前ということになってしまうのかもしれませんけども。

このゲーム、2009年のエッセンでNGOのオーナーが「あのシュタウペの新作だけは絶対欲しい」
と言うので会場で手に入れて、ワクワクしつつ遊んだら滅茶苦茶面白くて喜び勇み、
New Games Orderでも満を持して扱ったんですけれども、…あんまり売れませんでした(笑)。
いやー、過去何度と無くこういうことを繰り返しているのですが、
このゲームが売れなかったことにつきましては、私ども極めて遺憾でございまして。
たらればの話なんですが、このゲームは20世紀の内に出ていたら、
幾多の傑作と肩を並べるクラシックの1つに数えられていたんじゃないかとすら思います。

毎ラウンド、プレイヤーは独特な形でカードを2枚出し、これを資源に変換し、
変換した資材で中央にある建物カードを獲得(つまり建築)して、得点する。
至ってシンプルで、よくあると言えばよくある形式のゲームですが、
その「独特な形でのカードプレイ」1つで、このゲームの存在価値が十二分にある。
こういうような、最上級の意味で「普通に面白い」ゲームが、
これだけ多くのタイトルがリリースされている昨今、何故か乏しいように感じます。
それがまた、それなのにハバナが売れない残念感を募らせるんですけれども(笑)。
こういうゲームこそ面白いと思うんですけどねええええ(恨み節)。

もうちょっと詳しい内容。
各プレイヤーは開始時点で完全に同じ内容の手札13枚を持っていて、
これを消費しながらゲームを進めていきます。
最初のラウンドは2枚、自分の前に伏せて出し、同時にオープンします。面白いのはこの後。
各カードには0~9の数字が振られていて、場にある資源をたくさんもらえるような強いカードは大きな数字、
逆に小さな効果のカードは小さな数字が振られています。
各プレイヤーは自分の出したカードで2桁の数字を作ります。
この数字が小さいプレイヤーから手番を行い、カード2枚の効果で資源を取り、
可能であれば資源を消費して中央に出ている建物カードを作り、得点します。
毎ラウンド場に出る資源は有限で、場に出ている建物カードも先に手番をやれた方が安定的に作れる。
基本先手番が嬉しい。でも数字の大きなカード使いたい。ホント使い続けたい。
先手番取ったら肝心の資源足りない、とか。我慢して「29」とか作ったら、
他のプレイヤーが「28」でのたうちまわったり(笑)。
次のラウンドは、2枚出していたカードの内1枚を捨て、1枚新たに出して、新たな2桁数字を作り、
また2枚のカードの効果を発動できる、というルールなので、
お気に入りのカードにしがみついてみたりすることも可能。逆に毎回0のカードを残して、
常に先手番を維持してみたりもできます。
「0」のカード「シエスタ」は「特に効果なし」の手番用カードですが(笑)。

で、このルールがもたらす攻防が面白い最大の理由は、
「相手が次何のカード出すのか、知りたくて仕方がなくなる」ってことです。
もう自分の数字を、相手の数字よりちょっとだけ小さい数字にしたいんですよ。
だから腹探りあいまくる。探るどころか「お前、次ママ出す気だろ?」とか思わず言ったりする。
相手の頭の中のこと考えないと自分の次の手決められない。
自分の手もとだけで考えた良い手が、全然意味を成さない。

昨今ネットなんかで評判になる、ある程度以上長時間のゲームというのは、
言わば「予習ができる」ゲームであることが多いように思います。
ゲームをやっていない場面でも話題として盛り上がるので、その分露出も増える。
このゲームは、予習や研究にほとんど意味が無い(笑)。
こういうゲームが絶滅危惧種のようになる一因なんだろうと思います。
話題に上っていないってことは、そんなに面白くないような印象を受けますしねえ。
仮に過去の名作に比肩する面白さを持っていても、
それらと比べればネームバリューは比べるべくも無いので、
真価が白日の下になる機会もなく、貴重な面白い新作が埋もれる。
こういう目にあうゲームが、過去にはたくさんあったんだと思いますけども、

…遺憾であります(笑)!ということで、ハバナ遊んでみて下さいハバナ。5600円。
B2FGamesでも売ってますし、お近くのボードゲーム屋さんでも売ってる…はずです。
無かったら店頭で注文してみるか、B2Fにお問い合わせ下さい。
ええ、こういうタイトルの話を始めると「何でこのゲームが売れないんだ話」が尽きなくなりますんで、
今後は時々にしますけれども。
でもこのゲームだけはホントに不思議なんですよねえ。面白いゲームって、こういうのじゃないのか?

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