2017/06/25 02:22 午後

タンブリン・ダイス (Tumblin' Dice)

  • 2011/03/01 02:00 午前
  • 投稿者:

http://www.newgamesorder.com/games/tumblin-dice
↑内容は上記をご参照下さい。日本語ルールもダウンロード可能です。

この度、B2Fゲームズで販売しているボードゲームのことについて、私吉田が思うことを書き、
通販リストに載せていくということを始めるのですが、
第1回は「タンブリン・ダイス」について書くことにしました。
現在自分も参加しており、B2Fゲームズと併設されている問屋「ニューゲームズオーダー(略称NGO)」
にて取り扱い中です。…一言だけ言い訳させていただきますと、
NGO取り扱いのゲームを持ち上げているつもりではございませんで(笑)、
自分が持ち上げたいゲームをNGOの取り扱いタイトルに加えていった結果ということです。
NGO取り扱いのゲームだって別に持ち上げる気が無いゲームだって…、
とかそういう話はやめておいた方がいいっすね(笑)。始めましょう。

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最近自分がゲームのポピュラー度合いを説明する時に、大雑把な例えとして、
「ボードゲームの歴史の教科書があったら、これは太字で書いてあるか?」とか、
「このゲームは戦国武将に例えたら誰々クラス」みたいなことを店で言うことが多いんですが、
それで言うとこのゲームは、特に太字ということは無いゲームだろうと思います。
1ボードゲームプレイヤーとしての自分を知る人だと、何で記念すべき第1回に「タンブリン・ダイス」なの?
という風に言われるかもしれない。「モダンアート」とか、「チグリス・ユーフラテス」とか、
「リーフ・エンカウンター」「タルバ」あたりのことじゃないの、という風に。
そんなことを書こうかとも思ったんですけど、というかその内書くかもしれないんですけど、
検討した結果「タンブリン・ダイス」になりました。理由は、「何となく」と「狙いがあって」の中間です。

最近ボードゲームって以前よりは広く知られてきていて、
遊ばれる機会も徐々に増えている所があると思うんですが、そうやって広められている最中に、
ボードゲームが「簡単だけど奥が深い遊び」というように表現されることが
しばしばあるように思います。多分間違ってはいない。
間違っていないんですが、ちょっと乱暴な説明じゃないかなあと思うことがあるのです。

ボードゲームというのは本当にたくさんタイトルがあって、そのそれぞれが簡単だったり、
奥が深かったりすると思うのですが、私としては
「簡単だけど奥が深い」ゲームというのは、単独では存在し得ないと思うのです。

「簡単だけど考えさせるゲームはたくさんあるじゃないか」
という反論をいただくこと必至かと思いますが、お待ち下さい。
前述のフレーズが省略している重大事項があるからこそ生じる誤解だと思う次第です。

前述のフレーズで言う「簡単」というのは、「ゲームの構造が把握し易くて」
ということでは決してなく、「ルールの分量が短くて」ということを言ってるんだと思うのです。
ボードゲームを愛好されていて、新たにボードゲームを人にお勧めしようという方に
改めて申し上げさせていただきたいことなんですが、「ルールの分量が短い=わかり易い」
ということは無いのではないでしょうか。じゃあ囲碁はわかり易いのかという話になってしまう。
「ゲームをわかる」「理解する」という言葉は、手順がわかって、手番で粗相をせず、
一応そのテーブルに座っていられることとは違うのではないかと。

自分は、先ほど挙げた「モダンアート」や「チグリス・ユーフラテス」、
まったく簡単じゃないと思います。滅茶苦茶難しい。ホントのところ手軽でもない。
現在ボードゲームを深く愛好する多くの人が想定している「ボードゲーム」って、
多分「わかりにくくて奥が深い」ゲームだと思うんです、ホントの所は。
ルール分かり易いからわかり易いってことでいいでしょ、というのは言い訳だ(笑)。

まあこのことにつきましては、私どもを含めた作り手、売り手にも悪い所が多々あります。
ボードゲームというざっくりし過ぎな分類に入っている物の中でも、「分かりにくくて深い」商品は、
同じくボードゲームの分類に入っている分かり易いタイトルとあたかも仲間であるかのような顔をして、
「僕もわかりやすいヤツです!」と噓をついている。一方「分かり易くて浅い」商品は、
奥が深いタイトルの深みを指差して「僕たちボードゲームは深い遊びです!」と言う。ズルい。
真面目な作り手、売り手は、深い楽しみと分かり易さを両立しようと躍起なのですが、
その活動はあくまでルール文面やコンポーネントでの工夫と言う形で行われることです。
つまり遊ぶ方々がより難しい、分かりにくいことを理解してくれるようになったらなあ、
という標識作りなのでありますが、…ボードゲームって滅茶苦茶難しいから大変です。一筋縄ではいかない。

…いつになったら「タンブリン・ダイス」の話になるのか(笑)?すいません、こっからです。


(あ…、写真、実物とちょっと形異なります。大きさはこんな感じです。)

「タンブリン・ダイス」は滅茶苦茶分かり易くて浅いゲームです(笑)。
サイコロをデカイ階段状ボードの上から転がして、出た目に、止まったところに書いてある「×2」「×4」といった倍率を掛けただけ得点。
1人4個サイコロを持っているので、4周手番をやります。点が入るのは4周が終わった後なので、
良い所に転がった他の人のサイコロを自分のサイコロで弾いたり、
自分のイマイチなサイコロに当てて一挙両得を狙ったり、なんてことも可能。

それだけです。それがとにかく面白くて笑えます。…いいじゃないか、浅くたって(笑)!
カタンとかカルカッソンヌとかドミニオンだって、このゲームよりは難しいや。
「このゲームわかってもらったら、今度はもうちょっと難しいのを遊んでもらおう…」とか、
企んじゃダメ(笑)!多分無理だかんね、それ!
いや無理じゃないかもしれないけど、その人は前回やったゲームがもう1回やりたい所を、
付き合ってくれているだけかもしれないっすよ。
自分が遊びたい難しいタイトルは、頑張ってそれに合う仲間探してやってください。
深いゲーム好きな人は実のところかなり少数派なので難しいと思いますが、
それは愛好者としては努力を惜しんではいけないパートだと、そう思います。
深くはない、でも本当に分かり易くて面白い「タンブリン・ダイス」が一番になれる場所が、
きっとそこら中にある。自分には面白いとしか思えない傑作の受けが、
普段遊んでいる人達の間でどうも悪いようだったら、
そこは1つタンブリン・ダイスのようなゲームを遊んでいただきたいです。
「何を」遊びたい。「誰と」遊びたい。どっちが大事か。そういうような問題です。


ということで、長くなりましたが、とりあえず今日言いたいことはそういうことです。
タンブリン・ダイス、絶賛発売中です。ご購入、ご注文、お待ちしております~。
と言っても、これじゃあセールス上はまったくダメだな多分(笑)。
次回はもっと売れそうなことを書きたいものだっはっは。

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