2017/02/24 11:57 午後

「レイトとこぶしゲームクラブ」時代の出版物

  • 2006/09/18 12:58 午前
  • 投稿者:
※この紹介文は書きかけです。気にしないで頂けると有り難いです。申し訳ありません。※

B2FGamesを立ち上げる以前から、我々は「レイトとこぶしゲームクラブ」の名義で同人出版活動をときおり行っていました。ここではこれらレイトとこぶしゲームクラブ名義の出版物について、まとめてご紹介したいと思います。

この辺のゲームについては、せっかく会社作ったんだし再販でもするかー、とか、えーでも新作のデベロップメントも済んでないのに旧作もっかい作るの面倒くさくねー? とか、いろいろな声が社内に渦巻いていたりいなかったり。(←概ねてきとうな出任せを思いつきで書いてるだけなのであまり信用しないでくださると嬉しいです)

※時間と需要があれば、そのうちここからリンクを張ってそれぞれ独立した商品紹介ページを設けるかもしれません。ちゃんと写真とか入れたりしながら。
1. 古代ローマの新しいゲーム(日本語翻訳版)

2002年12月
販売数:約200
自由価格本(参考価格:¥1700)
作者: Reiner Knizia
翻訳: 沢田大樹、成川岳大、山根敬弘

製品紹介については http://toccobushi.at.infoseek.co.jp/rome/index.html をご参照ください。

「実録:食卓遊戯」(旧レイトとこぶしゲームクラブウェブサイト)にてKniziaのルール和訳などをやっていたところ、そのKniziaから「これも訳して本にしない?」と持ちかけられて、じゃあやりますかというので製作したもの。これを作るためにAdobe InDesignの使用方法を慌てて覚えたのも今となっては懐かしい(InDesignは機能制限のない体験版が配られており、さらに学割がかなり効くので、学生がちゃんとした本を作ろうと思ったらこれしかないという感じでした)。身内でドイツ語読める奴はおらんかとゆうので当時非電源ゲームから足を洗って史学者になるべく某大学院で書籍の海に埋もれていた身内のひとを強制参加させてみたり、けっこう周りに迷惑をかけながらやってたような気がします(強制参加させられた訳者である成川さんは、たぶん今なお書籍の海に埋もれています)

目指したのは原語版の完全コピーで、表紙を除けば一定のレベルには達しているのではないかと思っています。このへんは現在でも前述サイトに残してある紹介ページに記したとおり。

全体的な感想としては、本って簡単に作れるんだなー、と。厄介なのは作った後の流通のほう。そういう流通のいろいろな厄介ごとの解決策の一部としてB2FGames LLCが設立された、という側面は確かにあるんじゃないかと思います(他人事のように)。



2. 造形家倶楽部

※2008年4月追記 B2FGamesでリメイクしました。タイトルが「ディフェンダーズ・オブ・クレイアート」に変更されています。あとルールもちょっと弄ってます。

2003年3月 (ルール公開は1999年初)
販売数:30
ゲームマーケット2003における直販価格:¥1500
作者: 沢田大樹
製作: 沢田大樹
Hippodice 2002 参加作品(佳作評価)

(ゲーム内容は http://toccobushi.at.infoseek.co.jp/zoukei/index.html をご参照ください。)

「古代ローマ」と一緒にゲームマーケット2003に持っていくために作ったもの。販売した版を手元に1個も残していないのでどのようなコンポーネントだったかもうろ覚え気味です(手元に残っているのはHippodiceに出品したプロト版。小麦粘土が腐って駄目になってました)。当時委託で扱っていただいていたクロノスクラウン社のサイトに商品画像とかキャッチコピーがまだ残っているのを見て、ああそういえばこんなんだったねえと懐かしんだりとか。

2002年のHippodiceに出品したというネタが一部で取り上げられたので、「どうせ自作ルールなんか公開しただけだと誰も遊ばないだろうからコンポーネント作って実費で売って遊んでいただきましょう」という企画で、古代ローマとは打って変わって最初から最後まで沢田ひとりで担当。粘土を買ってきたりビニールシートを切り刻んだりととにかく作業の全てが面倒臭く、もうこういうことはやらないようにしよう、これからなにか作って売るにしても本とかそういう出来合いのものだけにしようと決意(した割には2年後に同じことを繰り返すのですけど)。

「古代ローマ」のほうが部数を読み違えていて、ゲームマーケットに持っていける数がかなり少なくなってしまったので(確か30くらい)、こっちを作っておいてよかったと思ったものです。

無論Hippodiceへの出品(2001年11月-2002年4月)にしてもゲームマーケットでの販売にしても自分でやったことなのですけれども、1998年-1999年にかけて作ってルール公開して自分の中では終わっていたものを、数年後にまた持ってこれて、それだけでなくどうも実際に遊んでいただけた人もいるようだ、というのはなんか感慨深かったような記憶があります。



3. Square on Sale

2005年3月(ルール公開は2002年11月)
販売数:99
ゲームマーケット2005における直販価格:¥4000
作者: 沢田大樹
製作: 西山昭憲 + レイトとこぶしゲームクラブ
Hippodice 2005 Winner

(ちゃんとした紹介ページは実は存在してなかったりします。)

で、感慨深かったので懲りずにまた手をつけてしまうわけです。製作の基本姿勢が「泥縄」である(あった、と過去形で書きたいところなんですけどね)我々としては珍しくも前年11月頭から企画を立てて粛々と3月のゲームマーケット出品に向けて進行していきました。これはプロダクトデザイナーを自前で調達するのではなくウォーハンマー畑から攫ってきたからではないかと思います。彼がガラス石を求めて東京中をさまよっていた頃、デザイナーの沢田は一人チェコまで温泉旅行に出かけていたのでした。

(ところでそのプロダクトデザイナーであるところの西山昭憲は紆余曲折を経てB2FGamesのせいしゃいん、って響きは面白いなやっぱり、になっていたりしてます。)

そもそもは「十分の一の規模で商業出版と同じことをやってみよう」という企画だったのですが、とにかく100部という小部数(それでもこの手の同人ゲームの規模としてはそう小さくはないはずですが)で商業出版と同じことをしようとすると大変ですねというか無理ですねというのが現時点での結論でしょうか。でもまだこのテーマについては諦めてません。つかまあ、B2FGamesが最初に取り組むべきテーマのひとつですね。

この100部というのも企画上導かれる最低限の部数ではあるんですけどブツの大きさ(A4より少し大きい6cm厚の箱)から行くとかなり緊張感溢れる数字でもあり、特に梱包作業に入ってからはダンボールとの添い寝がいつまで続くことになるのかばかり考えてました。だもんでHippodiceで1着に入ったという話を聞いて思ったのはまず「これで半年添い寝の生活からは逃れられる」ということでした。

制作に現行B2FGames LLC参与者の全員が関わっていることもあり、また知名度のこともあって、現時点でのレイトとこぶしゲームクラブ〜B2FGames LLCの代表作ということになると思います。デザイナー個人としてもいろんなことが奇跡的に狙い通りにいったというので思い入れの深いゲーム。(資質としてはどっちかというとこの路線よりも造形家倶楽部の系統のほうが本筋なんだろうなー、という感じもありますけど)



4. Go/Stop

※2008年4月追記 これもB2FGamesでリメイクしました。クレイアートのカードを刷るときに台紙に余りがあったのでついでに載せたというか。でこっちはルール全く一緒。カードのデザインだけ少し違います。

2005年3月(ルール公開は2004年)
販売数:97
ゲームマーケット2005における直販価格:¥500
作者: 沢田大樹
製作: 沢田大樹

(こちらもちゃんとした紹介ページは無いような)

元々は坊主捲り物の閉塞的な現状に対する打開案として製作したルールだったのですが、遊んでみるとそもそもそういう意図とは全然違うゲームになってました、という一品。我々は気に入ったので売ってみることにしました。製作上のコンセプトは[Let's Cheapass]。Cheapass Gamesの製品は相当に良く考えて作られていて、決して「安く上げる」という一点突破で突っ走ってはいません(残念なことにルールのほうはそうでもないのですが)。コンセプトの強烈さはCheapassに勿論ひとつの色を与えてはいますが、しかしその色はこの会社のプロダクトデザインセンスに対する過小評価にも繋がっているんじゃないかと思います。

ということで再評価の意味を込めて真似をしてみました。こちらのほうの製作は完全に一人。刷り上ったカードを一セットごとに揃える作業が果てしなく、あらぬ方向を向いて呪詛を唱えていたような記憶があります。

極端に何も無いゲームシステムについては賛否が分かれたようです(否のが多かったでしょうか)。でもいくつか貰った感想の中で一番嬉しかったのはゲームについての賛否とは関係なく、カードデザインがESPカードを模していることを指摘していただいたことでした。

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